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ASDの嘘。(まちがえる。)

『わたしはASD女子 自閉スペクトラム症のみんなが輝くために』
(シエナ・カステロン著、さくら舎、2021)の
pp.28-29にはこう書かれている。(以下、引用)

「ASDにはいいところがいっぱいあって、わたしはそれを特殊能力と
呼んでいます。(中略)

・正直である
・公平感、正義感が強い
・義理堅くて信頼できる
・誠実である・批判がましくない・自分と違っている人をも受け入れる
・親切である
・頼りがいがある
・良心的である
・創造力がある
・型にはまらない発想ができる
・分別がある
・一風変わったユーモアのセンスを持つ
・論理的である
・分析的である
・問題を解決する
・自分を楽しませるのが得意
・学ぶことが好き
・集中力と持続力がある

こんなに素晴らしいASDをわたしは誇りに思います。」

(引用終わり)

おいおい、あまり美化するなよ、と言いたい。
全般的にこの本はASD当事者による良著なのだが、
とかく十人十色、百人百様、千差万別なのがこの世界のことなので、
上記のリストは、ある特定のタイプのASDとみなしたほうが無難な気がする。

というのも、少なくとも私が直接知っている、診断済みのあるASDの人(拙著『自閉女(ジヘジョ)の冒険』pp.171-182に書いた)は、
サイコパスに見間違うというか、実にそっくりというか、
超絶挑発的で攻撃的だし、
嘘つきだし、
批判的だし、
感情的だし、
高圧的だし、
狡猾だし、
自分の言った攻撃的な言葉を相手が言ったことにしてそれを攻撃するし、
えこひいきし、
相手によって態度を豹変させるし、
自分と異なるタイプのASDの人に対して超絶排他的である。

だから冒頭で引用したリストは嘘……までとは言わないまでも、必ずしも全てのASDに当てはまるとは限らないと思う。
ASDといっても実にいろいろである。だから、くれぐれも冒頭の引用のような言説に騙されないように。
以上、誤解を招く通説の一例として取り上げた。◆

#ASD #自閉症 #アスペルガー #嘘

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