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国語で性教育!?セクシュアリティ教育はどこでもできる!〜もあふる第5期生の学びのスタート〜

一発目の記事を書かせていただいております、運営のどんぐりです!
12月3日より、もあふるオンライン教育実習プログラム第5期生の実習がスタートしました!
今回はオリエンテーションの様子をおとどけします。
配信アーカイブもありますので、よろしければそちらも併せてご覧ください。

5期生初登場!

今期は笑顔いっぱいの実習生が3名集まりました。
それぞれのプロフィールを見ていきましょう。

ぎょうざさん
ニックネームの由来:餃子が好きだから。お母さんが作った餃子が一番好き。
学んでいること:教育学部所属の大学3年生。小学校の先生になるために勉強中。
興味関心:小学校教諭という観点から、どのように性教育を提供できるのか学びたい。

ばずさん
ニックネームの由来:本当はリトルグリーンメンが好きだけど、長すぎるのでバズライトイヤーの“バズ”になった。
学んでいること:特別支援教育を学ぶ大学3年生。病院の中で過ごす子どもや特別支援学校で学んでいる子どもたちにどう教育を届けるかについて勉強中。
興味関心:ジェンダーやセクシュアリティの理論は学んでいるが、その理論をどのようにして子どもたちに伝えていくのかについて学びたい。

ぷりんさん
ニックネームの由来:プリンが食べたかったから。好きなプリンは牛乳プリンで、高校生の時は毎週プリンを食べる日を決めていた。
学んでいること:国際教養学部所属の大学1年生。英語でエッセイを書く時は主にジェンダーやセクシュアリティをテーマにして書いている。
興味関心:将来は性教育を提供する側の人間になりたい。その手段のひとつとして学校の先生があるが、どのようにして性教育を提供できるかを学びたいと思い、もあふるに参加した。

また、第5期からは実習生に、もあふるの学びについて発信するためのTwitterアカウントを作成していただきます!
各実習生のアカウント情報については、記事の一番下をご覧ください。

もあふるについてもっと知りたい

共同代表のかぐやさんより、もあふるについてご説明いただきます。
もあふるオンライン教育実習セクシュアリティ教育プログラムとは、「教育実習をもっと実りのあるものに」というテーマを掲げて、昨年度4月に立ち上がりました。

もあふるについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。

国語×ディスカッション「性について学びたいこと」

ここからは5期生の先輩、第4期を修了したのあさんによる授業発表です。
まずは授業の概要から。
対象:中学1年生
教科:国語
テーマ:グループディスカッション

国語以外の授業でも頻繁に活用する「ディスカッション」。
どのようにセクシャリティ教育を実践していくのでしょうか?実習生もわくわくです。

今回の授業では、前時に学習した「ディスカッションで使える4つのこつ」を活用しながら、2グループに分かれて全員で書記を体験します。

さて、グループディスカッションのテーマは、ずばり...
「性について、こんなことが知りたい!」
早速グループに分かれて、15分間話し合います。

話し合いが終わった後は、それぞれのグループの意見をスライドにまとめて、発表します。
グループ1の発表者は、チャレンジ精神旺盛のぎょうざさんが挙手。
こちらのグループでは、世の中にはいくつの性があるのか、正しい知識を教えてくれるのはどこだろうか、など、メンバーが疑問に思ったことを挙げています。

グループ1の発表スライド

グループ2は、ばずさんとぷりんさんが仲良く同時に挙手!
譲り合った結果、ばずさんが発表してくれました。
こちらのグループは、必ずしも親が”頼れる大人”ではないという点から、誰に何を聞けばいいのかについて話し合っています。

グループ2の発表スライド

実習生より感想&質問

のあさんの授業が終わり、ここからは実習生からの感想と質問タイムに移ります。

ここでもぎょうざさんが積極性を見せてくれました。

ぎょうざさん:
「話し合いをやってみて、意外と等身大の中学生になるって難しいなと思いました。他の人の知りたいって思うことを聞いていたら、「たしかに、自分も知りたいな」って思うことがあって、ほかに知りたいって思うことが増えたと思いました。あと、話し合い自体に関してなんですけど、1グループと2グループと進め方が違って、バラバラの意見を出し合うっていう話し方と、一つのテーマについて話し合うっていう話し方があって、話し合いにもいろんな種類があるんだなと、勉強になりました。」

ぎょうざさんに続いてばずさんから、感想と質問をいただきました。

ばずさん:
「性とかジェンダーと関わる中で、最初のとっかかりになるにはすごくいいなと思いました。「そもそも性って?」というところまで話が広がったし、実際の中学生ならそこまで広がるんだろうなと思いました。

ここからどうやって性教育に持っていくのかな、この子達はどう学んでいくのだろう...と気になりました。」

のあさん:
「(性について学びたいことを)この場で吐き出させるという意図で話し合いのこつを使いながらする授業だったので、知りたいことが全部中学校の課程内で学べるとは思っていないです。これがほったらかしだともったいない気がするので、情報共有は学校内でする可能性はありますが、全てを解決するためにどうにかしようとはならないと思います。ただ、2年生、3年生と進級していくうちに、保健体育や総合の時間で学んでいくと思います。今回の授業ではひとつの話題として国語とセクシャリティ教育を結びつけました。」

最後はぷりんさんの感想です。
「ディスカッションでみんなに書記をやらせるのがいいなと思いました。ただ聞いたことをそのまま書くのではなく、聞いたことを自分の言葉で表現する事は国語力高めるために大事で、自らの意見も足しながら書けるのでいいなと思いました。ある程度知識を持った上で性について考えると、こういうことを教えてもらったり、知れたりすればよかったなと再認識して、ニーズに沿って授業を作れればいいなと、自分が授業を作る際の参考になりました。今回のテーマは、性という抽象的テーマだからこそ定義つけることは中学生にない機会だと思うので、そういった経験ができることがいいと思います。テーマの幅が大きいほどいろんな意見が引き出せるので、ディスカッションのこつも引き出せるのかなと思いました。」

それぞれ自分の授業に思いをはせながら、たくさんの学びを吸収したようですね。

もあふるで学ぶ意義とは?

突然ですが、質問です。

1億円の借金があります。誰に相談しますか?

ばずさん:親に相談します。
ぷりんさん:相談センター的なところに相談します。
ぎょうざさん:まずは親に相談すると思います。

困ったことがあった時には、身近な人に相談します。
友達や家族と同じくらい、子供たちにとって身近な存在になっているのが学校の先生です。
では、セクシュアリティに関する知識を持って、子供たちの困りごとに対応できる先生はどれほど居るのでしょうか。データを基に見てみましょう。

性と生殖分野について出身養成課程で学んだ先生は以下の通りです。

また、セクシュアルマイノリティについて学んだ先生は、以下のような結果となっております。

現状、先生になるためにはセクシュアリティの知識は必須ではありません。
しかし、子どもたちにもセクシュアリティについての悩みがあります。
子どもと関わる以上、セクシュアリティの知識は必須です。
もあふるで学び、セクシュアリティに関する知識をつけることは、子どもたちとの対話の土俵に上がれるということです。
つまり、子どもたちにとっての「身近な大人」になることができるのです。

実習生が学んだこと【#もあふるの学び】


ぷりんさん:
「オリエンテーションの会で4期の授業を見させてもらって、プログラムの最後にこういう授業をつくるんだという具体的なビジョンが見えたのでいい機会でした。」

ばずさん:
「実際に授業を見てみて、こういう風に授業に落とし込めるんだと見通しが立ったと同時に、作れるかなという不安が...でもちょっとずつ考えながら作っていければなと思いました。(セクシュアリティについて)養成課程で学んでいる学生が20%を下回っている事は「まじか」って思いました。」

ぎょうざさん:
「これから3ヶ月すごい楽しみだなと思いました。普通、「今から性教育をします」って言われてから授業をすることが多いと思うんですけど、今日の模擬授業を見て、自然と学べるのがいいなと思いました。性について学んでいる教員が少ないということを見て、関心があっても学校とかで知る機会がなかったりすることがあるんだなと思うと、どこで正しい情報を教えてもらえるんだろうと思いました。これから3ヶ月間楽しみです!ありがとうございます。」

5期生より新企画!Twitterアカウント作成

さて、今期からはカリキュラムの一環として、実習生がTwitterアカウントを運用することとなりました!

Twitterアカウントを持つ理由は3つ。

  1. これから教員になる実習生の皆さんにSNSの良し悪しを経験してもらい、子どもたちにSNSとの上手な付き合い方を指導できるようにするため

  2. 多種多様な講師の皆さんと、実習生をつなぐプラットフォームとして使うため

  3. もあふるで得た学びをアウトプットするため

#もあふるの学び で、各講義の感想や学びをシェアしていきます。
すでにオリエンテーション会での学びをツイートしてくれている実習生も!

ぜひ、アカウントをフォローして一緒にもあふるで学びましょう!

実習生のTwitterアカウントはこちら↓
ぎょうざさん:@gyoza_moaful5

ばずさん:@buzz_rikuto_edu

ぷりんさん:@purin_moreful

ワクワクと少々の不安が入り混じった第5期生。
これから3ヶ月間、何を吸収してどのようにアウトプットするのか、楽しみです!

実習生の皆さん、のあさん、そして参加者の皆様、ありがとうございました!

文責:どんぐり

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