【Episode１〜④】初任給と保育園で始めて問題勃発

50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~新米シングルマザー編~

仕事を始めてから2週間ほどたち、最初のお給料日がきました。まるまる一ヶ月働いていないので薄給のところ更に少額ではありましたが“この生活を続ければ暮らしていかる”という安心感を得ることができました。所沢に戻ってから引っ越しの後片付けや、足りないものを買い足すなど忙しくしていて何も娘のためにしてあげられてなかったと思い

お給料日だけは娘と外食しよう

と決めました。まずは帰り道にあるファミレスでパスタを食べたのを覚えています。娘は偏食で食べられるものが少ないのに外食（の雰囲気）が大好きで、大喜びしていました。実際に食べたのは、白米とポテトフライが少しでしたが😅

それでも二人の暮らしの中でこんな時間が持てるんだなぁと思うと幸せな気持ちで満たされました。もちろん不安はあるけど、“やっていけそうだなぁ”と感じられました。

ところが翌日、仕事帰りに娘を迎えに保育園へ行き今日一日の様子を保育士さんに伺うと「すみません、ひなりちゃん◯◯ちゃんとケンカして泣いちゃったんです」と謝られました。ケンカは子供同士の間で起こったことだと思うので、謝ってもらうとかえって申し訳ない気がしましたがケンカの理由は知りたいと思いました。◯◯ちゃんは他の子の洋服（園のポロシャツの上に着てる私服のカーディガンなど）を「貸して」と言ってずっと自分が着っぱなしで返さない事が問題になったとのことです。

私は思わず娘が問題を起こしたのではなくて良かったぁと思ってしまいました。しかし更に保育士さんの話を聞くと、他の子は「返して」と言え、◯◯ちゃんはその子に服を返すことで終わるようです。ところが家の娘はそれが言えず我慢して泣き出したとのこと、ケンカにもなってなかったようです。

その日の帰り道、よく考えたら娘はまだ（３歳２ヶ月）殆ど会話らしい会話はできない。「返して」と上手く言えないのは当たり前だと思いました。それでも意思表示くらいはできるはず…と思った時、あっ！と気づきました。私は保育園で集団生活を初めて経験する娘に（言葉は出なくても理解はできてた）

「友達と仲良くするのが一番だから、そのためなら我慢するのよ」

と言い聞かせていました。

あぁ一番の問題は、母親の私じゃないか！

そう思うと娘が健気で涙が出ました。

「ごめんね辛かったね、本当に嫌な時は我慢しなくていいよ」

と娘に伝えた時の、少しホッとしたような顔が忘れられません。

次回：突然の連絡とゴールデンウィーク


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