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M-1 一回戦振り返り

8/23(金)に大阪で行われたM-1グランプリ一回戦の振り返りです
数日経って客観的に分析できるようになったので書いています

ネタ
まず、ネタ選びですが今回はゴジラを題材にしたネタをしました
これは非常に良かったと思います
お客さんにわかりやすく伝えるために漫才コントにして、ポップでありながら後半にかけてボルテージを少しずつ上げることができるネタでしたし、何より相方の動きやキャラをしっかりと捉えることができたネタであったと思います
2分という短い時間の中でウケる、お客さんの心を掴むという点において良かったと思います

ネタのはこび
基本台本に忠実にできました
もともと1分間のショートネタとして作っていた部分があるので、それに自分の好きな要素を追加して、映画のゴジラで見つつもあり得ない設定を考えて演じることができました
共感要素と意外性、裏切りがうまくいっていたと思います

まず、入りの部分はかなりうまくいった感覚がありました
入りなので、若干のボケは入れつつもここで大きくウケることはないだろうなという感覚を持てていたおかげで、序章としてのいい滑り出しになれたと思います
大きな笑いが起きていないことに対する余計な焦りが生まれなかったので、自然で堂々としたつかみができました

漫才コントなので、コントに入る際にまず相方がゴジラ役をするのですが、これがものすごく良くて最高のつかみになって、ドンとウケました
役に振り切ってくれたので、コントでありながら自然体でした
ゴジラが日本海側から来るというファーストアクションに対して、普通、太平洋側からくるだろというツッコミを入れました
映画などをあんまり把握できていない人からしたら、一瞬考えてしまうようなボケとツッコミでしたが、少しコアな方がウケると思ったので採用しました
これも意外とうまくいってよかったです
続いて、前半シーン二個目のボケを相方が飛ばしてしまいました
緊張もしていましたし、もともと飛ばし癖というか定期的に飛んじゃうタイプではあったので仕方がないか、でもどうしようと思って一瞬脳をフル回転させましたが、ここで相方の成長というか意地のようなものを感じて、飛ばした二個目のボケを思い出して、二個目と三個目のボケの順番が入れ替わる形ではありましたが、無事にやり切りました
舞台に立つ前から、ネタが飛んでもとりあえずしゃべって繋ごうという話をしていたこともあってか、相方くんすごく頑張ってくれました
これがこのネタの大きな勝因になったかと思いますし、この部分もかなりウケました

ネタ後半は、順調でした
しっかりとボケツッコミでワンセットの笑いが起きていて、ボケの役柄がゴジラ本体からちょっと変わるのですが、相方くんは全部完璧にやってくれました
最後、あえてつまらない展開になるとういうボケもちゃんとお客さんに伝わっていたと思います
ただ、最後の部分のツッコミがあまりウケなかったので、ここは修正点かなと思います
ネタ終盤だったこともあり本編には影響は出ませんでしたが、僕のツッコミの間合いとリズムが少しずれていた感覚があったので、最後は少し綺麗に締めてもおしゃれだったのかもしれないなと思いました

総括
良い点、改善点ともにたくさん見つかりましたが、何よりも漫才をすることを楽しめていたことが結果につながったのかなと思います
相方くんもこのネタ面白いし、好きと言ってノリノリでしてくれたこともめちゃくちゃ嬉しかったし、次もいいネタ書こうと思いました
それに加えて二人とも緊張していましたが、どこか俯瞰的な目線を持てていたこともお客さんと審査員の気持ちになって考えることができたのでよかった部分だと思います

外部要因
今回、M-1前に地元の福岡に帰省していたことも要因の一つかなという感じがします
M-1前にお笑いから少し離れて、リラックスできたのでのびのびと漫才ができて、心にゆとりが持てました
あんまり、詰めすぎると心が不安定になるので良くないということですね
家族と会ったり、友達と会ったり、恋人と会ったりする中で、多様な価値観や感性を知ることができたのでまた一つ幅が広がった気がします
今回のネタは、少し前から作っていたということもあり、M-1前にはそれほど合わせずにネタをすることにしたのも逆に良かったのかなと思います
台本通りネタができることは良いことですが、合わせすぎると失敗しないことに意識が向きすぎて、そこに感情が乗らなくなるので、ツッコミの僕にとってはツッコミに怒りや、違和感の感情が乗る状態でできたことがとてもよかったです


終わりに
まあ、偉そうにここまでベラベラと自己分析してきたわけですが、あとから振り返って分析することってとても大事だと思います
令和ロマンのくるまさんもおっしゃっていましたが、良い点悪い点がはっきりするし、客観的な視点が手に入る、なにより自分の脳みその中や心の感情を吐露することで整理することができています
とはいえ、難しく頭を使った笑いより、なんで笑っているのかわからないような手放しで笑える状態が一番良いので、そんな漫才を作るべく2回戦に向けて色々試行錯誤していこうかなぁと思います
ここまで長々としていましたが、見てくれてありがとうございます!
キリがいいので今回はここらへんでバイバイします
ほなまた!

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