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4/5 Fri 日記

 春の青空がただ綺麗なだけだと思えなくなったのはいつからだろう。

世界が、視界に映るもの全てが無彩色に見え始めた時だろうか。
この季節が嫌いになった時からだろうか。

ただ遠くの空を見つめるのと真上を見上げて見た空は全く違う色をしている。

前者は風景に溶け込んだ空色で、後者は世界の広さと狭さ、自由さと不自由さを同時に感じさせるような吸い込まれるような屈託の無い純粋な青。

まあどちらも綺麗なのに変わりは無いけど。
綺麗で嫌だ。

自分がどんなに落ち込んでいようが、世界を嫌になっていようがいつだって空はいつだって勝手に綺麗だから。


 雲ひとつない晴天を眺めながら、この季節にぴったりの空だと思った。
 人々が新しい環境や未来に思いを馳せたり、不安になったりするこの素敵な気持ちに。

そんな気持ちは今の私には無いな
そんな気持ちを切望する気力もなくなってしまった。また、当たり前のように明日が楽しみになる時は来るかな。

そんなことを考えて、もう見ていられなくなって目を閉じた。

でもこの雲も何も無いのは私もいっしょ。


北海道は桜は全然まだです。
やっとクロッカスが咲き始めたくらい。

クロッカス

北海道の桜は、春の始まりより、新しい環境に慣れてきてこれからここでやっていくんだなぁって実感が湧いてくるくらいに咲きます。私は、そう思っています。


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