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リハビリの心エコー理解

心エコー検査とは…
プローブを当てて、高周波の超音波を心臓に発信て、返ってくる反射波を受診し、心臓の様子を画像に映し評価する検査です。

心エコー検査の診断は…
解剖学的診断と生理学的診断に分けられる

・解剖学的診断;心房・心室の大きさや壁の厚さ、壁運動、弁の形態や動き、大血管をはじめとする各種血管の径や走行などが判断できる。
        血栓、腫瘍などの異常構造物や先天性心疾患なども診断できる。


左心室の大きさと左室収縮機能
左室の大きさと収縮能は心不全の重症度や予後を規定する重要な要素の1つ。
・左室拡張末期径(LVDd)
・左室収縮末期径(LVDs)
・左室駆出率(LVEF)
・左室内径短縮率(FS)
→よく目にするのはLVEFですが、正常であっても心拍出量が保持されているとは限りません。
 例えば…弁閉鎖不全などがあると逆流量も含まれているため過大評価される。また、内腔の狭小化が著しい場合は正常だが一回拍出量は低下する。

左房形態
拡張期に左室拡張気圧にさらされている。左室のコンプライアンスが低下していると左房圧は上昇し、左房壁は徐々に拡大。

右室形態
右室機能障害のサインとして右室拡大、右室駆出率の低下、右房拡大収縮期三尖弁輪移動距離の低下がある。
確率した右心機能評価指標はありません。


・生理学的診断;心拍出量の測定や左室収縮機能評価、左室拡張機能評価、肺動脈圧の評価ができる。



LVEF
症状
LVEFの低下した心不全
   HFrEF
40%未満

収縮不全が主体。
LVEFの保たれた心不全
   HFpEF
50%以上
拡張不全が主体。
有効な治療が確率されていない。
LVEFが軽度低下した心不全
   HFmrEF
40%以上
50%未満
境界型心不全。
臨床的特徴や予後は研究者が不十分
LVEFが改善した心不全
   
40%以上
LVEFが40%未満が治療経過で改善。



リハビリでは…
運動負荷の禁忌
1、急性心筋梗塞発症早期、高リスクの不安定型狭心症
2、コントロール不良の不整脈
3、症候性高度大動脈弁狭窄
4、急性あるいは重症心不全
5、急性肺塞栓または、肺梗塞
6、急性心筋炎または心膜炎
7、解離性大動脈瘤などの重篤な血管病変

とガイドラインに掲載してありまます。

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