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未練と未来


今、こうして海外で生活きているのも、自分にとってはとても大きなものである。こんな生活と経験をさせてくれている家族には本当に感謝してもしきれないくらい、大きなものをもらっている。
海外で最先端の勉強ができていること、知らない環境で新たな価値観を学べていること、現地でリアルな言語を学べていること。同級生に比べたら私は本当に充実していて、どんなに良い経験をしているのだろうと思う。まだ1年生の後期、でももうその時期。イギリス(スコットランドを除く)の大学はほとんどが3年制大学で、コースにもよるが大学院課程は1年、日本で4年制大学を卒業するのと同じ時間で卒業ができる。それが強みだ。
その反面、1年後期から将来に向けてインターンや履歴書の書き方、キャリアフェアなど、将来に向けたプログラムが始まっている。
その中で今日、"self-regulation"(自己を見つめ直す方法の一つ)の授業があった。

理想と現実

自分に自信をつける、理想の自分に近づく上で自信を見直すことは重要だと感じているのでたまにやったりするのだが、自分の理想と現実へのギャップ、本当にやりたかったことと今行っていることへのギャップ、他人との比較など、苦しくなることが多い。

音楽


私は小さい頃から音楽と共に育ってきたので、可能であれば音楽を続けたかったし、できることなら音大に入って音楽の勉強をしたかった。高校の時、音楽科のある高校を諦めたこと、大学でも進路の決定を迫られていたこと、イギリスの音楽大学に入れるqualificationを持っていなかったことなどを理由に音大を諦めてしまった。
今考えれば、一年伸びても音楽の現地ファウンデーションをとって、音楽を学べる学校を選ぶことが絶対に最善だったのだが、その選択肢はなぜか当時の私は持っていなかった。
今ここにいて、ここで勉強していることも楽しいしやりがいを感じているが、音楽も学べたらどれだけ幸せだったのかな、とか考えてしまうこともある。
”好きなこと”を仕事にする、って幸せだと思うし憧れるが、ただ好きな気持ちだけでやり遂げられるか、将来生計を立てていけるのかと言われたらその自信がない。だから、私が選んだこの道は合ってるんだって言い聞かせて生きている。技術がものを言う世界で、その中で戦っていける自信がなかった。ただの弱い人間なのだ。
もしかしたら、と思い地域のオーケストラにもapplyしてみたのだが、やはり経験と技術がものを言う世界なので門前払いされた。悔しかった。今でも悔しい。だから何か音楽を、私の経験を活かせないかと思い今模索中である。

言語の壁

1年間日本でall Englishの授業を受けていて、たくさんのエッセイを書いてきたし、共通言語が英語だったあの学校での経験から、私以外と話せるのでは、いけるのではと言う謎の自信が支配していた。しかし現実問題、訛りが強すぎたり、British EnglishとAmerican Englishの差がすごくてそこにも苦戦している。テストもレポートもエッセイも、何にも歯がたたない。平均は取れているけど違う、取りたいのはもっと上だ。周りの日本人がだんだん高得点をとっていく中私だけ置いて行かれたような気持ちになる。悔しい。勉強しろよ、って話だけど、わかってるけど、今までまともに勉強をしてこなかった人間には勉強方法の1つもわからない。ここまできて勉強方法がわからないのもおかしい話なのだが、ほんとうにわからない。これも模索中である。
意外とうまく行った気がした1学期の筆記テストも思ったより点数が弾まず、もう一度別の方法を編み出して行かないといけない。日本語だったら絶対点数取れてるなと思うのにやはり第二言語で学ぶのって大変だし並大抵の努力じゃ無理なんだと実感させられた。

心理学を学んでいる身として

心理学を通していくつか夢ができた。もともと医学部に行きたかったが色々な問題で諦めた。しかし今、イギリスで心理学を学んでいる中で、医療と密接に関わった心理学の分野を知った。カウンセラーとしてでも、直接リハビリや診療に関わる心理士としてでも、なんでもいいから病院で働いて少しでも人の助けになれたらなと思っている。自分の経験が十分につめたら、背赤いを飛び回るカウンセラーになってもいいし、医療が発達していない発展途上国で少しでも何かできたらいいなと思ったり、もし世界でも数少ない神経心理士の資格を取れたら大学教授になってもいいし。世界での経験を踏まえて、言語をたくさん習得して国籍、言語を問わず多くの人を相手にできるカウンセラーもかっこいいな、とか。何だかんだ心理学を学んでいることで多くの道がひらけているので、こんなことなら音楽に、、、ともう過去の未練に囚われずに全力で生きられるくらい一旦は心理学に集中してみろよ!と思っている。何かしら私の転職があるだろ、と思っているし。

個人として

なんだかんだ音楽は続けたいので、いつかはアマオケでコンミスをさせていただけるくらいの実力をなんとかしてつけたいな。練習あるのみなので大っ嫌いな反復練習を頑張りたい。
自分の技術アップデートとして、何かのプラットフォームで配信ができたらなとも思っている。演奏だけでなく、mixやDTMもまた始めたい。

また、自分の経験や心理学での学びを活かして、高校生、大学生向けにコーチング事業を展開したいと思っている。自分がとても迷って進路選択に未練があること、海外に来て多くの分野があることを知ったからことなどから、1人でも多くの子が自分が本当にやりたいと思う学びを導くお手伝いをしたいと思った。留学専門にはなるかもしれないが、これもまた日本人だけでなく海外から日本に留学したいと考えている人にも何かできるのではないかと思っている。

まだこれらは構想の段階だが、少しだけ自分の理想を映し出せているような気がするのでなんとか形にできたらいいなと思っている。

理想、多くね?

多すぎだろ、できるわけないと思った人もいると思います。私も思いました、書いてて。無理だろ(笑)って。でもなんだかんだ理想って描くのは自由だしやるかやらないかは自分次第だしどっちにしてもタダだし。理想がたくさんある方がワクワクするので自分の可能性と、本当にやりたいことをとりあえず書き出してそこから本当にやりたいこと、興味のあること、自分の理想を現実にしていくのっていいなって思ってて。もちろん現実との差に落胆することもあるけど、理想を見返した時に”これできてるじゃん!”って不意に気がつくと意外とテンションが上がってモチベーションにつながったりするので。絶望的な夢でも、理想でも、描いてみるだけで少し変わるかもなって思っています。たまには現実から逃げて理想の世界に浸るのも意外と楽しい。自分と向き合ってみると、意外とその辺に何かヒントが落ちていたりするのかもなって思った今日の授業でした。

まあ絶対どれかは実現させてやるけどな、将来!


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