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商品企画資料の相槌

商品企画といえば企画書です。
企画書とプレゼンテーションです。
どちらの場合もある程度は社内のルールに則りつつ、自分なりのストーリーを描いて表現しなければなりません。

「ストーリー」これが厄介です。
物語であれば伏線や意外性が重要ですが、企画書における伏線も意外性も鬱陶しいケレン味でしかなく、素直さが求められます。
一貫したストーリー、言葉にすれば当然のことと頷けますが、いざ自分で実現しようとすると困るものです。
今回は手軽に一貫したストーリーを書く方法の話です。

一貫したストーリーの前に考えたいのは、何故一貫性が無くなるのかです。
物語に置き換えて考えると、目的の変化が一貫性を失う理由です。
企画書やプレゼンにおいても目的がブレると一貫性がなくなります。

商品企画やプレゼンにおいての目的、それは社内であれば承認です。
結論として「承認してください」と言うのがゴールなら、「承認してください」というメッセージを発信し続けることができれば一貫性があると言えます。
例えばプレゼンテーションのスライドを作ったとしたら、一ページごとに「だから承認してください」という言葉を挟みながら見直してみましょう。
その結びの一言に直結する情報を提示していたならストーリーとしてズレがありませんが、違和感を感じるのなら寄り道成分が混じっているはずです。

自社事業を盛り上げる企画です、だから承認してください。
市場は成長しているのでビジネスチャンスです、だから承認してください。
競合には参入障壁があるので大差をつけるチャンスです、だから承認してください。
具体的な収支計画も立てられています、だから承認してください。
こんな感じです。

市場は右肩下がりです、だから承認してください。
他社は次々撤退しています、だから承認してください。
これではとても承認できません。
市場は右肩下がりですが残り福を得るチャンスですとか、他社の撤退により自社の強みを発揮する機会が到来しましたとか言えればきちんと繋がります。

合間合間に補足説明をしたくなるかもしれませんが、グッと我慢しましょう。
先ずはシンプルで真っ直ぐなストーリーを描くところから始まります。
真っ直ぐなストーリーに補足をしていっても軸はぶれませんが、軸がない中で補足をその都度加えていけばブレにブレてグニャグニャになってしまうことでしょう。

ストーリーの一貫性を確認するには相槌を打つように求める結論を挟んでみましょう。

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