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3Cで切り替える提案資料

商品企画の仕事において、提案資料と一言で言ってもいくつもの側面があります。
自部門内で企画の推進を判断する為のもの、会社として推進を判断するもの、営業部門の理解を深める為のもの、営業部門を通じて取引先に提案する為のもの、広告宣伝部門から世の中に対して発信されるもの、少なくともこのくらいはあります。
表面に出る側面が変わるたびにフォーカスすべき情報や伝えるべき順番が変わります。
これを誤ると冗長な資料ができてしまって伝えるべきことも伝えられなくなってしまいます。
ではどのように資料を調整すると良いのでしょうか。

提案資料がおおかた出来上がったタイミングで、3Cの視点で整理してみましょう。
資料を見ながら自社の都合や戦略を伝えるもの、競合状況や優位性を伝えるもの、市場や顧客に関する情報を得て伝えるもの、三つにカテゴライズしてみましょう。
その上で3つのCの順番を並び替えるのです。

自社から始まる場合、競合から始まる場合、顧客から始まる場合。
それぞれの順番の違いによって、同じ資料でもストーリー展開が違ってきます。
自社から始まる場合は大きな戦略の話から始まる場合や、緊急を要する対策の話の場合に自然な導入になります。
緊急の対策が利益率のような自社の問題の場合は自社からですが、競合の戦略転換や新商品への対策の場合には競合から話すべきでしょう。
新規性の高い案件であれば顧客や市場から話し始めるべきです。

どの順番で伝えるべきかを最初の時点で想定するのは慣れないと難しいものですが、ある程度資料ができたところで並び替えるのであれば情報が集まっているので比較的容易です。

じゃんけんの出す手の順で快勝にも惨敗にもなるように、順番は時には内容以上の影響を与える場合もあります。
ポイントは3Cの順番、それだけ覚えておくと切り替えは比較的容易になるはずです。

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