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ユウとカオリの物語

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LGBTQ+当事者カップルの2人が描く恋愛小説。ユウ目線でのお話と、カオリ目線のお話を2人で書きあっています。セクシャルマイノリティの世界ではない、ごく日常の中で出逢った2人の物…
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#恋愛小説

[小説・ユウとカオリの物語] 初めての幸せ │ユウ目線12話

※前回はカオリ目線のこちら  僕はとっても心地いい夢を見ていた。カオリが僕をぎゅっと抱きしめて、頭を撫でながら鼻歌を歌ってる。なんの歌だろう?あぁ、早くキスしてくれないかなぁ... 「唇、伸びてるわよユウ......どんな夢見てるのかしら?」  頭をポンポンされてびっくりした。あ、また寝ちゃってたんだ僕。 「あ、ごめん、マジで寝ちゃってた」  起きると僕ら以外のお客さんは誰もいなくなっていた。 「あれ?もう閉店?僕、結構寝ちゃってた?え、もしかして変な顔してたの僕!?」

[小説・ユウとカオリの物語] Bar ROSE(2人で)

「ROSEに行かない?」 わたしが誘うと、ユウはとても喜んだ。わたしがひとり飲みする場所だから、気遣って行かなかったのだという。 「とても気に入ったバーだったんだけど、カオリの邪魔しちゃ悪いかなって。。」 出逢いの場所に2人で行くのはとてもいいな。お互い仕事を終えて待ち合わせて、ROSEへ向かった。 「いらっしゃいませ。今日はお揃いで?」 マスターの口元が笑っているのがわかる。 「なにになさいますか?」 ユウに目をやると 「お薦めのものってある?」と、ナイショみたいに

[小説・ユウとカオリの物語] 月はずっと綺麗でした │ユウ目線11話

 あの日の僕は、仕事でとても疲れていた。以前カオリさんが「魔の5時過ぎね」と言って笑いながら教えてくれたんだけど、僕はいつも夕方5時過ぎになると、疲れたとかしんどいですとか、憂鬱なLINEを送ってるみたいで。あの日も僕は夕方、カオリさんに何度もLINEしてしまっていた。 「あぁ......もう嫌われてるかもな......だれもあんなメッセージ送ってこられて、嬉しかないよ。ダメだな、僕。なんでこうなんだろ。カオリさんは、面白いわよって笑ってくれてたけど、きっといつか嫌がられる

[小説・ユウとカオリの物語] 自己紹介 │番外編

 どうも、ユウです。とうとう僕の告白まで来ましたね。カオリに1度振られた時は、実は一晩だけ落ち込みましたけどね。「マゼンタと青」のおかげで翌朝には前向きになってました笑 だってそれって恋の色じゃん!みたいな!だけどなぁ、愛の色はマゼンタと青、だなんてさ!その愛情表現がサピオセクシャル的にはもう、胸を打ち抜かれた感じがしたんだよ。うんうん。あ、サピオセクについてはまた、追々書いていこうと思いますね!  でね!カオリの素性がわかったところで!今日は僕とカオリの自己紹介を書いてお