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【相手とのベストな距離を作り出す】私たちは船に乗っている話

人間関係につまずいたとき、落ち込んだり、やる気を失ったり、誰しもネガティブな感情に陥ると思います。
私は直近の失恋体験によって、思い通りにいかない人間関係に苦しみ、心を閉ざしていた時期がありました。

そんな時、友人から「船に乗っている」という例え話をされて、とても大きな気づきがありました。今回の記事では、それを自分なりに3つの段階に整理して、言葉にしていきたいと思います。

人間関係に悩みを抱える方や、未来の自分にとって、少しでもこの記事が助けになれば嬉しいです。

1.  相手と自分は「別々の船に乗っている」

相手と自分は、常にそれぞれの視点からモノゴトに向き合い、意思決定をしています。その視点というのは、本人の知識量や、その時の状況、ポジティブ・ネガティブなどの性格から形成されています。

例えるなら、
相手と自分は「別々の船に乗っている」状態です。
過去に嵐を乗り越えて知恵がついていたり、逆に壊れた箇所がある中で、日々波の高さや天候の変化に向き合い、今の船の状態を保っています。

別々の船に乗ってる私たちは、自分の船の状態はよく分かっていても、相手の船の状態は意外と知らないことの方が多いです。知っているのは外観と、相手が教えてくれた全体の中の一部の情報です。

ここで言いたいのは、見たり聞いたりする情報から、相手の全て把握するのは困難であるということです。

話を人間関係に戻します。
ある日彼と、次に会う日をいつにするかチャットしていました。私は複数の候補日を提示しましたが、彼からは2日間の、しかも夜の時間帯しか提示がありませんでした。その返答を見た私は、互いの気持ちに温度差があると解釈し、落ち込みました。しかし後々聞けば、仕事がかなり忙しいタイミングで、なんとか時間を作ってくれていたのです。(当時の彼はベンチャー勤務で、土日関係なく働いてました)

このように私たちは、1つのモノゴトに対してそれぞれ違った解釈をすることがあり、それが勘違いを生み出し、人間関係を悪化させる引き金になったりします。

日頃LINEで連絡を取り続けている相手でも、その時相手がどこにいて、何を感じているかまでは、分からないですよね。当たり前のことなのですが、身近な相手であるほど、私たちはこのことを忘れます。

2.  私たちは「同じ方向へ進んでいる」

人間同士、意見のぶつかり合いは普通に起こります。身近な相手であれば、感情を交えた喧嘩に発展することもあります。そこで考えたいのは、私たちは「同じ方向へ進んでいる」ということです。

生涯関わりたくないカテゴリーの相手を除き、一緒に頑張っていく仲間や、そばにいたい恋人であれば、意見の衝突は同じ方向へ進むための擦り合わせになります。

船に例えると、2つの船の目的は衝突ではなく、一緒に先へ進むための舵きりです。

人間関係において、
そこには必ず適切な距離感が存在します。
意見がぶつかった場合でも、お互いの主張の中で本当にほしいものを考え抜き、そこから「答え」を作り出すことは、関係性を保つうえで大切な過程です。

そこに正解はなく、一緒に作り出した「答え」が、唯一無二の正解になっていきます。そしてその過程を重ねるほど、関係性は深まっていくものだと思います。

3.  船の穴から流れ込んだ水を取り出す

私たちの船は脆く、時に穴が空いてしまうことがあります。

自分自身で穴を塞ぐ知恵がある人は良いのですが、自力で修復ができない穴が空いてしまったときは、周囲に助けを求めます。
ただこの時、空いた穴を塞ぐ作業は、誰にでもできるわけではありません。

話を人間関係に戻します。
私の彼は、たくさんの悩みを抱えていました。
その問題をひとつひとつ紐解いていくと、仕事の問題や持病の問題なと、私には直接解決できないことが大半でした。

そんな時は、無理に何かをしてあげようと思うのではなく、私ができる範囲内で寄り添うことが、最適な距離感だと思うのです。彼の好きなスイーツを買っていったり、苦手な家事をサッと片付けてあげたり、何でもいいんです。

船に例えるなら、空いた穴を塞ぐ知恵は持ち合わせていないけれど、船の穴から流れ込んだ水を取り出すことはできるかもしれない、そんな感覚です。それを続けることで、相手の船の沈没を間接的に防ぐことができます。

そしてこのことは、
自分を主語に置いたときも同様です。
自分の船に穴が空いたら、適切な相手に頼ってください。

抱える悩みを言葉にして伝えることで、それを解決に導いてくれる相手が現れたり、その穴を塞げずとも、流れ込んだ水を取り出してくれる相手がいることに気づきます。

この積み重ねが人間関係を適切に保ち、人の輪の広がりを築いていくのだと思います。ワンピースのように海賊船同士交流して、仲間が増えていくイメージです。

おわりに

いかがでしたでしょうか。
船の例え話を友人から聞いたとき、たくさんの妄想が膨らみました。人間関係は、こうやって適切になっていくんだなと思い、自分なりの言葉でまとめました。

私は言葉にすることが本当に苦手で、”察してほしいタイプ”でした。しかしながら今回の例え話を聞いて、お互いの状態を「言葉」にして「伝える」ことの重要性を悟りました。

大切な家族や友人、恋人、今後一緒に頑張りたい仲間と、適切な人間関係を築くためのアイディアとして、またどこかで船の話を思い出していただけると幸いです。

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