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漫画「EDEN ~It's an Endless World!~」感想(完結作品を語る! #375)

「EDEN ~It's an Endless World!~」(遠藤浩輝)
連載期間 1997年~2008年(月刊アフタヌーン)


昼でも夜でも、おはようございます!音楽家のhiro’です。

・hiro’と漫画
高校在学時に1000冊近く持っていて、その後は漫画喫茶(ネットカフェ)で読む日々で、現在も100近い連載中の作品を追いかけています。


「EDEN ~It's an Endless World!~」は、97年連載開始というのを考えると凄い情報量の近未来SF
全18巻。マガポケというアプリで全話無料で読みました。
全体的に自分にしっくりくる世界観なのかスルスル読めました!

まず、
第一話がとても好きです。
近未来の荒廃した街の箱庭のようなところで暮らす少年少女と保護者的な大人の男性…。
世界に三人だけかと思っていると…、とある事件が起きます。

そして20年後、
第一話に出てきた二人の子供が中心となり物語は流れ
ていきます。

幻想的な近未来SFかと思っていたら、ほぼ現代の現実社会と同様のものが描かれます。
「攻殻機動隊」の舞台を中南米あたりにして、ドラッグとバイオレンスを足したような作品というか…。

つまり、
パンデミック(感染爆発)以後に世界を牛耳っている連邦がある以外、出てくる民族や宗教それに関連する問題は今もある現実のもので、少年の成長と共に世界の残酷さや報われなさが何度も何度も描かれます!

「寄生獣」では寄生生物を考える筋肉などと皆さんご存知の科学者が言っていましたが、今作では人に感染し一体化していく考えるウィルスが出てきます。
それが結晶化し巨大なコロイドと呼ばれるものになり、その中には取り込まれた人々のデータが収められています。

言葉にするのは難しいんですが、
考え方次第でソレが理不尽な社会に生きる人々の救いになったり、人類の進むべき道の一つといった感じに描かれます。
救いのないような世の中で魂が救済されるんです。一つの希望と捉えるのも間違いでもないです。

…こうして考えてみると、
人類補完計画を実行しようとする「新世紀エヴァンゲリオン」とも被るところがありますね。

あと作品に関して言えば、
プロジェクト・プレーローマという計画など細かく語られない部分も想像の余地があって良い
です。
逆に言えばわかりづらくもあるんですけどね。

ということで、
メディア化したものが見てみたいのでマンガ好き全員に、エヴァ・寄生獣・攻殻機動隊などが好きな人に、
第一話のクオリティグランプリなら個人的に上位!と聞いて気になる人にもオススメ
です!


・終わり方について
まず地球の危機があり、これは人々の努力とアイデアで滅亡はさけられるかもという状況。
同時に、主要メンバーはコロイドに集結し、人類の?進化の道の一つを巡って争い、最終的にウィルスは新しい宇宙をつくります。

そして3年後。
人類はしぶとく生き残り、人々は収まるところに収まっています。
少年は大人になり、子供も出来て家庭を築いています。

とはいえ、
完全なハッピーエンドでは全然ないんですが、色々と考えさせてくれるイイ終わり方でした!
読まないとわからないし、読み手によっても変わる気がします。


ここまで読んでくれてありがとうございました。
「EDEN ~It's an Endless World!~」を読んだことがない人はよかったら読んでみてください。

完結済マンガについては、動画でも語っていますので是非こちらも御覧ください↓
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_jdbW5Bz5KltANE26MreYasFwOccSouU

hiro’


#マンガ感想文 #漫画 #マンガ #EDEN #エデン #遠藤浩輝

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