舞台『12人の淋しい親たち』配信視聴

今年の5月中旬頃に配信レンタルをやっていた『12人の淋しい親たち』
富田麻帆さんが出演していらっしゃったので視聴
その時にぐわ~~~っと書いていた感想、もとい心の叫び声が残っており、読み返したら生々しくておもろ~笑となったので投げておく

ひとまず当時のものを弄らずぺっと貼ってしまうので、体裁とかは勘弁

感想というか、かなり「独白」という雰囲気になっている

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主導権を握ろうとしているデカい声が凄く苦手で、だから結構見ていてしんどい場面が多かった。数人が同時にそうしてデカい声で主張すると頭がシェイクされるようで、多分現地にいたら思わず耳を塞いでしまっていたと思う。劇場の反響も割と感じた。くわんくわんと細かい音の波紋がぶつかっているような、そうして言葉の波紋がぶつかるたびに文字が一つひとつ崩落して形を失くすような、どうしようもない感覚が、私は苦手だった。

どこからがネグレクトなのか?どこからが虐待なのか?
これは私自身何度も考えたことだった。自分が家族に抱いていた嫌悪感に疑問を持つ度に。周りの子たちとの家族に対する気持ちの違いを感じる度に。昔の嫌なことを思い出す度に。インターネットで知り合った子から虐待を告白される度に。
その度に、自分の家は違うという答えを出していた。別に殴られてなんかいなかったし、ご飯も食べさせてもらっていたし、学校にも行かせてもらえていた。母親は少し過保護気味ではあったし、逆に父親は放任的でもあったけど、とはいえ、それを虐待だとは思っていなかった。本当に明らかな虐待を受けている人のことを考えると自分の環境は恵まれている方で、だから思ってはいけないとも思っていた。ただ、いつまで経っても心のもやもやは晴れないままだった。

あるドラマをきっかけに、Twitterの鍵垢で幼少期親に何度も家から締め出されていたことを話して、でもこれって自分が悪い子だからされるのは当たり前で、単なるしつけの一環だよね、虐待じゃないよね、でもいまだに思い出してモヤモヤするんだ~ということをつぶやいたことがある。
そしたらマシュマロだったりエアリプだったりで何人もの子たちから「これって私だけじゃなかったんだ」とか「こういうのをされたことがあって、でも虐待だとは思って無くて」とかの共感のメッセージが届いた。自分たちが子供のころは言うことの聞かない子を締め出すのがどうやら多かったらしいと気付いた(なんだそれ)。あの時は割とよく見たけど今だったら虐待だよね、なんて言う人もいた。
時代は移り変わる。昔は部活での体罰は当たり前だったらしいが今それをしたら大問題になる。私の鍵垢に集まっていた人たちはその時代の移ろいの最中にいたのだろう。
私はみんなの言葉を聞き「自分だけじゃなかったのか」と思えたことで少し安心できたし、みんななんとなくその事実を虐待だと思わないことで自分を守っているようにも感じた。結局虐待かどうかなんていじめと同じく当事者がどう感じるか・どう判断するかでしかないのだなと改めて思った。

だから、私は家族が嫌いだし親とは一生顔も合わせたくないけど、自分が虐待されたなんて思っていないし、ちょっと変だったけど、大変なこともいっぱいあったけど、それでも一般的な家庭の範囲を出ないと思っている。一般的がなんなのかなんて知ったこっちゃないけど。だからここで言う一般的は形だけの言葉で、私が私を納得させたいだけの飾りみたいなもの。

私自身が親に話すことを諦めたせいでもあったけど、確かに父親は私のやっている部活動の名前を一向にアップデートしないで姉がやっていたものの名称で呼んでて「この人は私のことを見ていない」と思ったし、両親が何度も私のことを姉の名前で呼び間違える度になにかを否定されるような気持ちにもなった。

私が親に理解してもらうことを諦めたのが先か、親が私を理解しようとしなかったのか、今更それはわからない。親からの干渉はなんだかいつも的外れで、逆に私を生きづらくさせてきていた。
親の願う「子の幸せ」なんて所詮親の主観的な感情に過ぎなくて、子の意思なんてまるでない。

自分の話が長くなってしまった。でもこんな風に自分の人生と照らし合わせながら考えて舞台上の顛末を見守っていくのがこの作品なのだと思うし、舞台上の陪審員たちもこんな風に少しずつ事件と絡めた自分の境遇を明らかにして段々と情状酌量の余地ありに傾いていく。

子どもの幸せって何?幸せにするのが親の役目?なにそれ

感情論は抜き、スタンス的には4号に一番近いのかもしれない

「自分の人生を奪った」って供述の方が気になるけどなぁ

「ラッキーだっただけじゃん」本当にそう思う。それは親も子も。たまたま子に愛情を持てた親。たまたま親からの愛情を感じ取れた子。
たまたまそれがよくわからなかった私。人から与えられるやさしい感情にだけ極端に疎い私。他人が他人にぶつける怒りには、身が突き刺されるほどに勝手に共感してしまうのに、自分への柔らかな感情を何一つ信じられず受け取れない私が、たまたまアンラッキーだった。

もし父親が8号くらい真剣に自分と向き合ってくれたら?自分の行いを顧みたら?許せる?
今更もう遅い、いつだったら間に合った??中学?

考えなくて済むなら家庭のことなんて考えたくない、思い出したくない、だって今の私は自由だから。
でも今の私がこうなったのはなんのせい?私のこの価値観は誰によって形成されたの?
親ってのは、家族ってのは、一生付きまとって切り離せない。永遠と自分と紐づく。自分の基盤となるものなのだから

この舞台、なぜ?何を考えさせたい?考えないふりをしているものは?
ネグレクト?虐待?
親にとって迷惑の掛からない、手のかからない子で居たかった、だからなにも話さなかった。何が起きても玄関の戸を開けて帰宅すればにこにことした笑顔をはっつけて、言われたことはなるべくやって、反抗期も来ないで。
完璧な子にはなれなくても
でもそれは親から逃げるために演じてた。なににも悟らせなければ踏み込まれない。
逃げる、だから外出をしたくなった
逃げたくて朝はとりあえず家を出て、行く場所もないから、逃げる場所もないから学校に行く
ダメな子でごめんなさい、ダメな子でごめんなさい、家の戸からはじき出されるたびに反省した、涙と大声で痛む頭と叩きつけて痛む手でわけもわからないまま、戸が再び開かれるまで反省のお時間が続く。

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以下は見ながら書いたセリフとかのメモ

9号「家のことすら完璧にこなせなくて何が嫁だって話だな」
5号「性別は関係ないと思いますけどね」
怒りが収まらず首を絞めた、一番最初にこれ出てきた時にもう違和感あった
8号「話し合いでもしませんか」←これ、カタシロの「お話をはじめよう」感ある
「22歳の女の子の未来がかかっているんですよ」
親と勘当したのか子守を預けられる程度の関係なのか
4号「憶測で話すのは危険です」
陪審員って立候補制なの?
3号「子どもを殺して良い致し方ない理由なんてあるんですか」
背景がわかってて二回目見るとまた違って感じるね
4号「私情を持ち込めば司法は崩壊します」
8号「この裁判は公平だったのでしょうか?」フィルターの話題へ→1人の女の子だった、朝倉楓さんと呼びましょう
これコロナいつからあるんだ?2人が高校生の時から?未来の話?
楓は親が過保護で、旦那は児童養護施設出身
8号、娘に別居を言い出されてしまった
妻「貴女って正しいことばっかりよね」娘は何が嫌だったのか?考えて、わかったことが、わからないことが罪だった→本件も朝倉さんの事がわからないまま有罪に決めるのは……→いつ頃から猟奇的な母親になったのか?
3号「その時は視野が狭まっていてわからなかったかもしれないけどもう1年経ったんだからわからないことはないんじゃないか?」
→わかろうとしなかったことが罪
誰しも自分の間違いには気付きたくない
道人さん、旦那はネグレクトに気付いていたのでは?
昨年12/1、花火大会が再開。かすやじゅりさんはらいとくんを預かった時に違和感を覚えていた
陪審員→→旦那 立派な人
家族思いだったなら気付いているべき、気付くものでは?
赴任期間の延長は家族から逃げていた?ネグレクトされた子は自分の子にもネグレクトをしてしまう?
9号と陪審員長の言い合い
「大好きな決の時間ですよ!」オモロ
で、誰がどこまで気付いてた?気付いてたのを気付いててそれも気付いて…みたいな
で、なんでかばったのか?→恋じゃないの?
ネグレクトは子どもが嫌いなだけか、旦那が好きすぎて子どもをないがしろにしてしまうかの2種類あるかも~
自分と旦那をつなぐものだと思って子どもを産んだ
パッパとだけ勘当したのかな、いいな~~
立派な親になる資格があったから子供産んだのか?
トランスジェンダーの話
「なんで無知な人間に合わせなきゃいけないんですか?」
母より先にネグレクトしてたのでは?
偏見がないということは絶対にない
旦那が自分に偏見を持っていた、自分が親と同じことをしてしまうんじゃないか?怖いから降ろすことを提案?
23週待つ、「怖い?」関係をつなぎたいからって23週も待てるか?
恋じゃなくて、自分を恐れている旦那に家族を教えたかった、(だから子供の存在が必要だったの?)
「みっちゃんと幸せな家庭を作りたい、幸せって何か一緒に」→優しく「こわい?」って聞いただけでは
でもネグレクトしてしまった、だから逃げた。で、楓さんもネグレクトをしてしまった
4号「そこまで強い意志を持って子供を産んでいたのならこの事件は起きていないのでは?裁判では若気の至りで産んでしまったからネグレクトをした、で納得したが、その論旨だとネグレクトをする理由がない、理論崩壊している」
10号「それでもなると思う」→家族を教えたかったということは完璧なお母さんになろうとしたのでは?
だから料理がんばったり。SNSには立派にやってるように見える人たちがいっぱい。自分はまだまだ
完璧な親にならなきゃ幸せな家庭にはならない、自分のせいだ、ダメな母親だ
完璧じゃないから旦那は逃げちゃったんだ
もっと完璧にならきゃ、のくだり結構きついな
らいとくん一歳の秋~ネグレクト? 単身赴任後
「情状酌量の余地、ってどんな案が出てきたら?」
7号「どこからがネグレクト??」
それぞれの家庭で線引きは違う
親のせいで大学諦めた私にぐさぐさぐさ~~~
話すのが無駄!
楓さん「許さないでください許さないでください許さないでください」
自分の子供が同じ目にあったら?
3号の嫁は躁鬱になってる
4号「想像でしかない、合理的でない」
愛情を持ってたのに殺すか?

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以上!!!!!!!!!!!!

おもろ

この時の私が、この舞台を受けてすごく頭をめちゃくちゃにされて混乱してたのがわかる(感想の感想を書くな)

あ、なんか9月末までまたレンタルしているらしいですよ


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