言葉になった、言葉にしたかった。聞いてほしかった。聞かないでほしい。
手元になにも残す手段がない時に限って溢れて止まらない、「これ」という表現でつづられていく言葉たち。ようやく残せそうだと何かしらを開いて画面と対峙したとき、自分が何を考えていたのか、その詳細を思い出せないことがほとんどだ。現に今もそう。さっきまでお皿を洗っていて、その間しっくり来ていた言語化たちがパソコンを開いた途端に黙りこくってしまう。
できるって時に、やりたかったものがなくなってからっぽの自分だけが残る。その時の自分はどんな気持ちかって、ただの無力感だ。自分はからっぽで、な