105日目 意思決定のスピード

大企業は意思決定スピードが遅いと言われていますが、その原因はなんでしょうか?
原因の一つに考えられるのが、情報共有です。
大企業の場合、機能が細かく分断され、組織化されています。
そのため、情報も分散されています。
何兆円もの売上のある大企業では、一つ事業部を切り出しただけでも大企業なので、イメージとしては、大企業が一つ屋根の下にたくさんあるイメージです。
そのような場合、事業部毎に方言があったりして、同じ意味でも違う言葉で喋っていたりします。
また、DBもバラバラで部分最適ばかりで、データ統合するだけでもかなりの時間とコストを要したりします。
そのような状態で、権限委譲しても、あの情報を集めないと、あの人にこの事を聞かないとなど、即断できない状態にあります。
こういった事を考えると、大企業の意思決定スピードは遅いと言われても仕方ありません。
大企業の意思決定を早めるには組織をスリム化して、人材の流動性を上げて、社内人脈を幅広く作っておく必要があります。また、最終意思決定者の職位を下げて、基本的には現場で判断できるようにしておく必要があります。
最近は捺印が電子化されていますが、1年前までは判子を10個以上必要なスタンプラリーをリアルに社内でやってました。電子上でまだやっているかもしれません。
10個もハンコがあると、責任感は1/10になっているかと言うと、1/20ぐらいになっていると思います。10人中1,2人は中身すら確認していないかもしれません。

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