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東京

寝不足で東京駅に到着、この時点で相当疲れているがせっかく来たし頑張って楽しもうと腹を括り八重洲口のコインロッカーに荷物を預ける どこかの喫茶店でモーニングでもと思って時計を見るとまだ7時過ぎ、開いていないお店が多すぎる こんなときにいつも頼りになるのはチェーン店だなあと思いながらスタバへ 朝早いのに行列ができていた 何を食べようかなと考えているとその隙間をモバイルオーダーの受け取りに来た人がすり抜けていく わあその手があったとスタバのアプリを今更入れようとするも電波が悪すぎて諦める まあ時間は有り余ってるし潔く並ぶことにする そこまで食べたくもないサラダラップを無害そうだからという理由で手に取り、ノンカフェインのやさしさを求めてカモミールティーラテを注文し席に着く そんな調子で腹を満たしとりあえずしばらくは食べ物のことを考えなくて良い状況をつくった それにしてもまだ8時半、正直早くホテルにチェックインして昼寝したいが不可能なことを願うことほど無駄なことはないと自分を戒め、9時に開く丸の内の丸善へ向かう 開店直後店員さんが積まれた本の埃をはたいている横で立ち読みをする 卒論の肥やしになりそうな棚へ一応行ってみたけれどズラーっと並ぶ背表紙たちに胃もたれして文庫の棚へ速やかに戻る それにしても東京のサラリーマンは出勤前に本屋へ寄るなんて意識が高すぎる、というかいい意味で頭がおかしい 軽めのエッセイを2冊買い、インスタで目星を付けていた中野のカフェへ向かう 通勤ラッシュの時間帯を避けるため丸善で時間を潰した甲斐もあり、乗り込んだ電車内はそれほど混んでいなかった 中野という街に初めて降り立つ 駅の正面改札を抜け、目の前に続く商店街のアーケードを突き当たりまで進む 文字通りディープな飲み屋街と朝の気持ち良い空気の意外な相性の良さを感じながら歩いてゆくとラーメン屋やカラオケが軒を連ねる雑多の中にそのお店を見つけた 時系列に事細かく日記を書くと途中で体力がなくなる長編小説を書く作家はすごすぎる

(圧倒的な書く体力の不足により放置していた中途半端な寝台列車旅の記録をここに供養します)

サンライズ瀬戸から見た朝日

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