見出し画像

【映画レビュー②】

毎週土曜日は今週観た映画について書いていきたいと宣言してしまったのに、今週は2本しか観ていない。

先週6本分書いた時、ちょっと書き過ぎたかな‥と思ってしまったので、1週間に観る本数はこれぐらいが丁度いいかもしれない。本当はどんどん観たいけど。

ハマり出した頃は本当によく観ていたけど、最終的には「1週間のうち、映画2本と小説1冊」の積み重ねで十分、と思ってしまう。僕の先輩が言っていた言葉。

週2本だと年間で96本‥100本は観られるし、小説だと48冊、本の厚さにもよるけどそこそこは読めると思う。今年から、ゆっくりいこうではないか。


1.『アニー・ホール』監督:ウディ・アレン 1977年

ウディ・アレンが監督・主演・脚本のロマンスコメディ作品。この作品は初めて観た時から大好きで、ウディ・アレンにハマったきっかけになった。

アレン演じるコメディアン役のアルビー・シンガーは知的だけどかなり偏屈な性格。ある時、自身とは正反対の明るい気性の女性アニー・ホールと出会う。アニー・ホールを演じるのはダイアン・キートン。

2人はやがて付き合い始めるけれど、意見が対立する事もしばしばあって、いずれ別れるだほう事はお互いに分かっていた。別れた時、アルビー自身がかなり彼女を愛していた事にようやく気づく。

そんな2人の恋愛を客観的に回想するという演出が施されていて、所々で教訓染みた事を鑑賞者に語りかける。終盤のアニーとの過ごした日々が流れるシーンにはグッと来る。

理屈っぽく駄目な自分を心から愛してくれる人が存在する幸せ。日頃は全く気が付かないけれど、いざ離れてから自分は何て馬鹿な事をしたんだと思うし、そんな経験は何度もしているのにまた繰り返してしまったり‥。

陰寄りのオタク男子には共感出来る作品だと思う。確かスガシカオかな?が、この作品を観て「これ俺じゃん!」とか言ってたインタビュー記事を読んだ事があるし、繊細な人だと感銘を受ける。

ウディ・アレンの作品はとにかく会話が多く、大きなアクションは起こさないので、好みではない人も結構いるという。そんな事も映画に詳しい先輩から聞いた事がある。

確かにそうなんだけど、その会話の理屈っぽい所や皮肉混じりのジョークが滑稽でそこに引き込まれる。

ウディ・アレンは現在85歳、演技をする事は少なくなったが、監督してはまだまだ現役。1年に1本は新作を撮っていて、毎年楽しみにしている好きな監督の1人。

この『アニー・ホール』は、観た当時にDVDも購入したので、いつでも観られるように手元に置いてある。一生寄り添っていたい大切な映画。


2.『食人族』監督:ルッジェロ・デオダート 1983年

素敵な映画を観た後に、久しぶりにショッキングな映画を観てしまった。友人に借りっぱなしのDVD、返す前にもう一度観たくなった。撮影しているのはイタリア出身の監督。

題にある通りこれは、人を食べる一族が登場する。南アメリカ大陸のアマゾンの上流の、まだ腰蓑とか槍とか吹き矢とかそういう物を身につけているような民族がいる土地。

そこに4人の若者が探検に行くんだけど、帰って来なくて、そこにまた別の人間が行ってそのフィルムを拾って帰ってくる。それを再生するととんでもない映像が記録されている‥という。

探検でフィルムを回すという物語なので、いわばドキュメンタリー風の作品となっているが、これが結構気持ち悪いシーンがある。

このポスターや、DVDのジャケットに描かれている串刺しの女性も酷い描写だけど、それ以上にショックだったのが、亀を解体して食べるシーン。これが作り物ではなく、本物を使用していて、甲羅を割って内臓を取り出すまでの過程が結構キツい。

昔観た時は、グロ耐性がわりとあったんだなあと思ってしまった。ただしっかりその亀を焼いて食べるシーンがあったので、ただの虐殺にはなっていないが‥。

我々もスーパーで牛や豚や鳥を買って食べているわけで、この行為自体を否定する事は難しいけど、殺している工程が生々しく恐ろしい。子どもには見せない方が絶対にいいと思う。

そして当然、人間が民族の餌食になる描写もあるんだけど、もうそこより動物虐殺のシーンの方が印象に残ってしまった。まあ何にせよ、こういうカニバリズムを題材にした作品はグロテスクだと思ってしまう。

それでも観たくなってしまうのは、フィクションの世界だから。実際に人肉なんて食べたいと思わないけど、都市伝説なんかでよく語られるけど、牛や豚よりめちゃくちゃ旨いらしい‥。


あとがき

最後の方、気持ち悪い話をしてすみません。笑

『食人族』はあまりおすすめしないけど、『アニー・ホール』は本当におすすめ。

情報を添えるけど、アカデミー賞も受賞しているし、ファッション業界にも影響を与えたオシャレな作品でもある。

ウディ・アレンの作品が好きな人も大好き。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?