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【実話怪談27】清滝トンネル(京都)

「京都なんて、お化けとか日常茶飯事だよ」

京都でタクシーに乗車したときに、運転手の初老男性が私に放った印象的なセリフである。

彼が清滝トンネル(京都屈指の心霊スポット)を車で夜間走行しているときの話を、興奮しながら語ってくれた。

「トンネルの天井から、肩から上だけの髪の長い女性がぶら下がってたことがあるよ。口元は笑ってた」

清滝トンネルは一方通行の細いトンネルのため、上になにかあると視界のど真ん中に入ってしまう。生きてる人間でないのは、明白だった。

ハンドルを強く握りしめながら、恐る恐るその女の下を通過したそうだ。その間、「死が(自分の)背中に張り付いたような感覚だった」と彼は語る。


私は、「逆さの女」の話を聴いたらつねづね質問してみたかったことを彼にぶつけた。

「その女性の髪の毛って、どっちの方向に向いてましたか。天井方向なのか、地面方向なのか」

「地面の方向」と彼は即答した。

ぶら下がっている女性の髪が地面方向に垂れていたということは、重力の影響を受けるのか、それとも別の理由があるのか。。。

なぜ私がそんな質問をしたかといえば、怪談収集で著名なDJ響氏が、ある怪談話の中で「逆さの女」について同じ質問をしていたからだ。彼が訊いた話では、髪は上方向に向かっていたと記憶している。

あなたも「逆さの女」の話を聴いたら、髪の毛がどの方向に向いていたのかをぜひ確認してほしい。そして私にもこっそり教えてほしい。


余談だが、この運転手の男性は、UFOを1度だけ目撃したことがある。「球状の光が回転して、ある地点から別の地点まで瞬間的に移動した」そうだ。ちなみに、彼の奥さんは9回目撃しているという(2019年8月時点)。

※補足

清滝トンネルの写真である。写真のとおり、信号に従う一方通行システムだ。トンネル前に到着したときに赤信号であれば、そのまま青になるのを待てばいい。しかし、到着時に青信号であれば、「霊に招かれている」状態なので、いちど赤になるまで待ち、再び青になってから進入するのが安全とされる。

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