【実話怪談28】人の姿
あるタクシードライバーが、京都府の長岡京市郊外をタクシーで客を乗せずに夜間走行しているとき。
ヘッドライトのハイビームを照らしながら、竹藪に沿った直線道路を車で走っていると、前方に人の姿が映し出された。
ライトの光が届くギリギリの距離、車の約百メートル先に見える。
上下とも白い服装で、大人だと思われるが男女の区別や年齢の判別はできない。道路の真ん中に立っているように見えた。おそらくこちらを向いているが、ハッキリとはわからない。なにかトラブルで助けを求めているとか、手を振っ