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太陽をただ撮った

観に行く予定だった舞台の中止が発表された。

今日の沈む太陽。

太陽が沈むということは
明日も昇る可能性があるってことだわ。

沈んだ太陽は
また昇ってくるの。

希望でしかないわ。

頭の中のひとりの女性がそう言った。



そうだね。
沈んだら昇るしかないものね?
それは
希望だよね。
そう約束されているこの世界。
それだけでも
希望だ。


物陰で
別の男が言う。
太陽が昇ってくる
確証なんてどこにもないじゃないか。
気休めだ。




それでも
僕たちは
生きていくために
希望を話す。

忘れようとする。
すり替える。

そんなのごまかしてるだけだよ。
目を背けてるだけだよ。

そうかもしれない。

でも
わたしたちは
生きていかなくてはいけない。

自分の本心を確認し
認めた上で
すり替えることは悪くないと思っている。

生きていくための処世術だと思っている。





頭の中で
物語が展開していく。

言葉が歩き出していく。
その言葉に
映像が追いかける。


切り取らなきゃ。



と思いつつ先に進んでいく。




これもまた
先に進んでいった言葉たち。



先程
何も考えずに
何も設定せずに
ただ撮影した沈む太陽。


2021年4月26日。
この太陽と共に
記録する。
この言葉たち。



いやいや
ホントはただ
何も考えずに撮った
沈む太陽は
こう映ったよ。

ただそれを
記録したかっただけなんだ。


何も手を加えずに
ただ写った沈む太陽。

どう見える?
どうわたしには見える?

ただそれだけ。



違うな。
別に何も感じなくてもよくて
ただ今日の沈む太陽が
こう切り取られた。


それだけでいい。




支離滅裂な言葉たちだけど
それでいいと思う。


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