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この恋に終わりはあるの?

彼女を…

歩未さんの事を…

想っている時間は僕にとって何事にも得がたい、素晴らしい経験として胸に刻み込まれている。

例えこの恋が成就する事が無くても、僕は歩未さんの事を好きな気持ちを失いたくない。

そんな僕の熱い気持ちを望に語っていたところ…

「祥…

まだ姉ちゃんの事を諦めてないの?

本当に…

祥って気が長いというか…

押しが弱いというか…」と呆れられた。

「僕は、そんなに気が長いわけじゃないよ?

押しは確かに弱いかも?」と苦笑いするしかない現実に胸が痛くなる。

歩未さんの事を思い始めて早2年。

僕と歩未さんの距離は全く縮まる様子がない。

周りの意見を聞きつつ、僕なりに頑張ってはいるのだが弟の友達でたまに出かける相手としか思われていないのが分かるから辛くなってきた。

僕の日常も、恋愛だけで出来上がっているわけではないから勉強したり、バイトしたり、サークル仲間とワチャワチャしたりと楽しい毎日を過ごしているのだが…

仲の良いサークル仲間に彼女が出来たりすると、遊ぶ時に誘いヅラくなるし…

一緒に住んでいる望には常に彼女がいるから羨ましくなるのだ。

僕だって全然モテないわけじゃないから、バイト仲間や後輩に告白されたりもするんだけど…

歩未さんの事を諦めようと思える位の出会いは今のところないのだ。

可愛い子も、綺麗な子も沢山いるけど、僕の心を揺らすのは歩未さんの言葉だけ。

出逢った時からずっと僕は恋の魔法にかかっているみたいだ。

歩未さん以外は素敵だと思えない魔法に…

この魔法はいつか自然に解けるのだろうか?

僕は…

いつまで彼女に片想いするのだろう?

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