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4コマ漫画作成ゲーム『あにさつ・ちゅう』開発手記・その2

「4コマ漫画作成ゲーム『あにさつ・ちゅう』開発手記・その1」の続きです。

お題発表1日目夜の動き

 お題発表後1日目の動きです。日中はお仕事。仕事終了後、夜はまた個人のゲーム制作再開です。

 フォントも決めないとですが、フォントはすぐに決まりました。「07ラノベPOP」。noteのタイトル画像にも使っている、お気に入りのラノベ系フォントです。

 そして、ここからが『あにさつ・ちゅう』あるいは僕のゲーム制作のおかしなところですが……初日からプロット考えてました。

 「ゲーム作りなのに物語から入るのか」と思うかもしれませんが、これはunity1weekならではの理由があるためです。

 unity1weekは文字通り1週間でゲームを作るイベントです。そして、今回ボイスがほしいと思っていました。つまりどういうことかというと、1週間の間にプロット書いて、シナリオ書いて、台本書いて、声優さん募集して、声の収録して、声を組み込むという一連の流れを行う必要があります(そんなん1週間イベントで行うな)

 思わず自己ツッコミしてしまいましたが、これやって1週間以内にゲームが完成した試しがないので、unity1weekで500字以上のボイス収録するのはこれが最後だと思います。

 尚、今回収録したボイスは1500字です。

物語作成の話

 というわけで、いきなりゲーム制作ではなく、物語作成の話になります。

 先ほど1500字と書きましたが、初日の時点では、台本が何文字くらいになるのか見積もりが出せませんでした。なぜなら、プロットがないから。どんな物語になるのか骨組みがないから……

 ですので、まずはこれを考えます。

このゲーム(物語)は、誰が何をするゲーム(物語)なのか」です。

 今回のお題は「ちゅう」でしたので、この物語の超目標(主人公が最終的に目指す目標)は「ちゅうをする」に決めました。

 では、冒頭はどうなるか? 「ちゅう」に失敗する、あるいは「ちゅう」が困難な状況であることが伝わるのが良いと思いました。

 では、キャラはどういうキャラになるのか? 今回は「あてがき」に近い脚本になりました。

 「あてがき」とはすでに役者が決まっている状態で脚本を書くことです。

 キャラ(役者)はすでに決まっています。

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 ゆったりした仕草の「牧瀬さとみ」(黄髪)。
 強そうでどこか近寄りがたい「桐生あおい」(青髪)。
 家庭的な雰囲気のある「双葉ほのか」(赤髪)。

 この中で一番「ちゅう」が苦手そうなキャラを選べばいいのです。

 「桐生あおい」は武術にとても長けてそうでしたが、一方で奥手のように思えました。というわけであおいちゃんを主人公にしました。

 物語づくりというのは、感情と理屈のジグソーパズルです。自分の作りたい妄想(感情)と、その妄想をどう組み立てていくかというパズル。

 あおいちゃんが主人公であれば、次に「なぜ『ちゅう』をしないといけないのか?」、その状況を説明してくれる役が必要と思いました。狂言回し、あるいは進行役と呼ばれる役割です。その進行役は、ゆったりした仕草の「牧瀬さとみ」が合うと思いました。

 気が強そうでハッキリしゃべりそうなあおいちゃんと、ゆったりと話しそうなさとみちゃんが対象的で面白い組み合わせと考えたためです。

 となると「双葉ほのか」はどういう役になるのでしょう?

 「このゲームは、桐生あおいが『ちゅう』をするまでのゲーム」ですから「双葉ほのか」は「ちゅう」を邪魔する役かライバルが良いと思いました。

 そして、今回はそもそも「桐生あおい」が「ちゅう」を苦手とするキャラであるため、わざわざ邪魔する役を出す必要はありません。さらに、ゲームの雰囲気として、そのような邪魔する役は作らない方がいいと思いました。

 というわけで、ほのかちゃんはライバルにしました。

 いまいちライバルとして機能しているかどうか謎ですが……奥手で「ちゅう」に躊躇するあおいちゃんと、「ちゅう」するのにためらいもないほのかちゃん、という対照的な2人を用意したことでキャラ劇が作りやすくなったと思いました。

あてがきでやや困ったこと

 スムーズにキャラの配置が決まったように書きましたが、困ったこともありました。

 嫌がるポーズ、戸惑うポーズ、慌てるポーズがほぼなかったことです。

 一部は漫符をつかったりして対応できそうと思いましたが、脚本を書く時は上にあげたポーズを使わなくても成立する脚本を書くように注意しました。

ゲームシステムについて

 前回「撮影中(ちゅう)のゲームを作ってキャラとコミュニケーションをとる」ゲームと書きました。これは、現在のゲームシステムと一致しているように見えますが、当初想定していたゲームシステムはもう少し異なったものでした。

 ここは現在企画検討中のシステムにも関わってくるところですが、応募予定のコンテストがあるため、想定していたシステムについては手記には書かない予定です。

 手記に詳しく企画内容を書いてしまうと、コンテストの規約に抵触しそうでしたので……

 とにもかくにも、工数やUIの検討などに時間がとれなくて色々削りました(unity1weekで作る規模じゃなかった……)

睡眠不足気味

 unity1week中キツイのがコレです。睡眠不足。不安で眠れないとかではないのですよ……布団につくと頭の中で色々面白いアイデア考えたり、次行うタスクを考えたり、あるいは実装方法について、この方法があったか? と考えたりして、頭がフル稼働してしまって眠れなくなるんです……

 睡眠が大事ってわかってて、起床8時間前に布団についても4時間くらい眠れなかったりする……

 あと、なぜかunity1week中は運動しなくても痩せるのですよね……unity1weekダイエット!

 次回に続きます――

「4コマ漫画作成ゲーム『あにさつ・ちゅう』開発手記・その1」
「4コマ漫画作成ゲーム『あにさつ・ちゅう』開発手記・その2」

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