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「言葉と心、星と月」

幾重もの言葉を紡ぎました。
意味を成して世々を往つたのは
ほんのわづかになりますが、
その言葉の一音一音が
ヒトや植物やネコや月に
夜半のかすかに草を揺らす風ほどに
届いたのならばそれでいいのです。

いつ絶えるかも判らない人生の
暗き道を進める足に
草か羽虫か人の心か
触れては消える闇にあります
君の温もりにまた気づかないで
月の明りに額だけきらめかせるのです
流れる汗の滴もまた、
耀く星となるのでせうから。

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