44.暗号資産【TON】を解説

お疲れ様です！

TO THE Moon!!

今回はコインマーケットキャップ調べで時価総額ランキング8位の暗号資産TONについて解説しちゃうぞ！

それでは、let's go！

暗号資産TON（The Open Network）について

暗号資産TON（The Open Network）は、もともとはTelegramの創設者であるパヴェル・ドゥーロフとその弟であるニコライ・ドゥーロフによって開発されたブロックチェーンプロジェクトです。

TONは、分散型インターネットを構築し、即時かつスケーラブルな取引を可能にすることを目指して設計されました。

1. TONの歴史と背景

TONは、2018年にTelegramによって発表されました。

Telegramは、世界中で人気のあるメッセージングアプリで、特にプライバシーを重視したユーザーに支持されています。

ドゥーロフ兄弟は、Telegramのユーザーベースを活かし、ブロックチェーン技術を使って分散型プラットフォームを提供することを計画しました。

TONプロジェクトの資金調達は非常に成功を収め、2018年のICO（Initial Coin Offering）では、1.7ビリオンドル（約1900億円）を調達しました。

この資金調達は、当時の基準でも非常に大規模なもので、TONプロジェクトに対する期待の高さを示しています。

しかし、2019年にアメリカの証券取引委員会（SEC）がTONを未登録証券と見なして訴訟を提起したため、プロジェクトは中断されました。この結果、TelegramはTONプロジェクトから撤退せざるを得なくなりました。

2. TONの技術的特徴

TONは、スケーラビリティとスピードに重点を置いて設計されています。主な技術的特徴としては、以下の点が挙げられます。

マルチブロックチェーンアーキテクチャ

TONは、1つのメインチェーンと複数のワークチェーンで構成されるシステムです。

この設計により、ネットワーク全体の負荷を分散し、スケーラビリティを向上させることができます。

さらに、ワークチェーンは特定のタスクや用途に応じてカスタマイズできるため、柔軟性があります。

シャーディング技術

TONはシャーディング技術を採用しており、これにより取引の処理速度が大幅に向上します。

シャーディングは、ブロックチェーンを複数の部分（シャード）に分割することで、並行して取引を処理できるようにする技術です。

これにより、ネットワーク全体のスループットが向上し、大量の取引が迅速に処理されることが可能となります。


Instant Hypercube Routing

この技術は、TONのネットワーク内でデータを迅速かつ効率的にルーティングするためのものです。

複数のノードが相互に接続されたネットワークでデータが最短ルートを通って伝送されることを保証し、遅延を最小限に抑えることができます。

プロトコルのアップグレードが容易

TONでは、ネットワークのプロトコルやアルゴリズムをスムーズにアップグレードできるように設計されています。

これにより、新しい技術や改善を迅速に取り入れ、進化し続けることが可能です。

3. TONの応用例

TONの技術は、様々な応用例を持っています。いくつかの具体的な例を挙げてみましょう。

分散型アプリケーション（DApps）

TONの高いスケーラビリティと高速な取引処理能力により、DAppsの開発が容易になります。

例えば、ゲーム、SNS、マーケットプレイスなどの分散型アプリケーションがTONの上に構築されることで、ユーザーは中央集権的な制約を受けずにこれらのサービスを利用することができます。

グローバルな決済システム

TONの即時性と低コストな取引手数料を活かして、国際的な送金や決済システムとしての利用が考えられます。

これにより、銀行や仲介業者を介さずに、迅速かつ安価に資金を移動することが可能となります。

デジタルアイデンティティ

TONのブロックチェーン上にデジタルアイデンティティを構築することで、プライバシーを保ちながら安全かつ信頼性のあるアイデンティティ管理が可能になります。

これにより、ユーザーは自分のデータを完全にコントロールできるようになります。

4. TONの現在と未来

SECとの法的問題によりTelegramが撤退した後、TONは独立した開発者コミュニティによって引き継がれ、オープンソースプロジェクトとして継続されています。

このコミュニティはTONの技術をさらに発展させ、様々なプロジェクトを展開しています。

例えば、「Free TON」というプロジェクトは、その一例です。

Free TONは、TONの理念を引き継ぎつつ、完全に分散化された形で運営されています。

このプロジェクトでは、TON Crystal（TONの暗号資産）を利用して、ガバナンスやエコシステムの拡張が行われています。

まとめ

TONは、パヴェル・ドゥーロフとニコライ・ドゥーロフによって始められた、分散型インターネットの構築を目指す革新的なブロックチェーンプロジェクトです。

法的な問題により、Telegram自体はプロジェクトから手を引きましたが、TONはその後も独立した開発者たちの手によって進化を続けています。

TONの特徴であるマルチブロックチェーンアーキテクチャやシャーディング技術は、スケーラビリティや取引速度の向上に寄与しており、今後のブロックチェーン技術の発展においても注目されるでしょう。

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