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女子高生きらきらend

女子高生、ずっと憧れていたその響きのきらきらは、あと少しで消えてしまうみたい。

2月中旬。
卒業式が近づいて、高校生の私はもうすぐいなくなる。
沢山の人と出会って、沢山の経験をして、沢山の気持ちを知ったこの3年間は、間違いなく人生で一番濃い3年間だった。輝いていた。


この高校に合格が決まったあの日。
あの日こそ人生で一番喜びを噛み締めた日だったと思う。
入学体験の日、ここだーー!!と強く惹かれ、自分はどうしてもこの高校に進学したいと興奮気味に親に話したことを覚えている。体験授業で席が隣になった凛とした女の子にとても惹かれたというのもひとつの要因だった。結局彼女とまた会うことは無かったのだけれど。
当時の担任にはひとつレベルを落とした高校を勧められていた。でもどうしてもここに通いたい、という強いこだわりを捨てたくなかった私は死ぬ気で勉強した。そして今があるのだから、本当にこの頃の私ありがとう、である。


ここには数え切れないほどの思い出が溢れている。

毎日通った職員室。
部室でよく開かれてたお菓子パーティー。
クラスマッチの度に作ったキラキラな小物。
お気に入りのベランダ。
そこで沢山友達と笑ったり語り合ったりしたこと。
放課後は誰もいなくなるまで教室に残って自習してたこと。本当の目的は好きな先生と帰る時間を合わせるためだったことも。



色んなことがあったのに時間が経つのがあっという間すぎて、この3年間呆気なく終わってしまったように感じる。
けどこうやって振り返るとすごく充実してたんだなあ、と。
入学したての頃の自分を思うと別人のように感じる。不思議だ。
きっと成長した証。


そして長かった大学受験も無事終わった。
沢山の人が私の合格を一緒に喜んでくれて、本当に嬉しくて嬉しくて。
第一志望の大学に春から通う。
今まで霧の向こうにあって全く見えなかった未来像がようやく現れた感じ。

大袈裟かもだけど、今まさに人生の新たなステージが始まる感覚にある。
高校に入学した時と同じだ。
この先の4年間もまた新しい世界が広がっているんだろう。そして新しい人たちと出会って、新しい経験をして、私はさらに自分の世界を広げていくんだろうな。

きっと4年後には私の知らない私がいる。

JKが終わってしまうのは寂しいことだけど、この先もっと成長できる未来が待っていると思うと楽しみで仕方ない。

さよなら女子高生だった私。

そして4年後、新たな世界とさらに進化した自分に会えますように。


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