僕の魔法を君に特別教えてあげよう。 君が一人寂しくなった時 僕は何食わぬ顔で近づいて 君のそばにいて ひとりじゃないって思わせられる。 君が自信がなくなった時 在り来りな言葉もいうけれど 誰も気づかなかった 君の素敵な所を教えて 君が自分を世界で一番素敵な人だって 思えるようにしてあげられる。 君が落ち込んでしまった時 渾身の面白い話を君にダラダラ聞かせて くだらないアニメを見て いつの間にか落ち込んでいたことすら 忘れちゃうぐらい笑顔にできる。 君が腹を立てている時
時間戻せたらいいのにな、とか もっとこうしてたらな、って後悔は 誰でも一回は思ったことがあると思う。 僕だってあるよ。 君に対しては特にだ。 付き合いたての頃、毎日のように喧嘩して 別れ話も沢山してきたよね。 時間を戻せたらもっと喧嘩せずに お互い傷つけ合わずに済んだのかなって。 もっとお互いに余裕があれば 今よりもっと寄り添えて 相手に優しくできたかなとか。 色んなことに後悔はつきものだけど。 でも君はさっき言ったんだ。 寂しいけれど後悔ないぐらい可愛がれたっ
嫌なことももちろんある世界で 幸せなこともたくさんある世界で 僕は出会った時からずっと 君に向けて文字を打ってる。 感情を伝えるのが凄く下手だった僕が 君に精一杯文字を打ってる。 君に向けて 嬉しい気持ちになる言葉はなにか、 元気が出る言葉はなにか、 勇気が出る言葉はなにか、 出来るだけ君に優しくいたいと思った。 全部嫌になったあの時。 誰も信じられないって 君が僕の前から消えそうになった時。 まだあの頃は今の関係じゃなかったから 電話も気軽にかけられない、 僕にで
建築家ってのは響きからかっこいい。 僕は昔からかっこいいものに惹かれた。 ひとつは、バズ・ライトイヤー。 小さい頃の初めての夢は 宇宙飛行士だった。 部屋には沢山の宇宙船を並べて 天井には沢山の惑星たち。 図鑑も沢山読んだ。 宇宙や化学、物理について 小学生の時から沢山勉強した。 お陰で理科が得意だった。 小さい頃から興味があることを とことん追求して理解したいという癖を つけさせてくれた両親のおかげ。 ふたつめは、スパイダーマン。 蜘蛛を見る度こいつに噛まれたら ス
遠距離恋愛を続けてもうすぐ一年。 すれ違う日々の中で お互い傷つけあって否定し合う毎日。 今日は君が僕の家に来てくれた。 君はキッチンに立ちながら 僕の好きな春巻きを作っている。 「昨日は沢山怒ってごめんね」 そうだ、昨日も喧嘩したんだ。 「大丈夫だよ」 「仲直りしよう？」 「うんごめんね」 「でもさ、こんなに喧嘩して 好きになってくれた頃に比べて 嫌な部分沢山見せたのに どうして好きでいてくれるの？」 君は僕にそう聞いてきた。 自信が無い君と僕はお互いによく
