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問題点は・・・。 #75

毎度!あるデパートの幹部会議に参加した時の話やで。
今週の問題点を検討するってのがテーマやってんな。
「先週二週にわたって女性服の売上が20%落ちているから分析しろ」って話になって、ある幹部は「消費者のニーズが変わった」とか「色が悪い」「値段が・・・」こんな感じやで。ほんまアホとかと思ったやんか。

問題点を発見するのって「会議」やないで。絶対に「現場」やで。
そやから問題点があったら、現場に行って問題点を発見すんねん。

それが出来てへんから、インチキ臭い「マーケティングコンサルタント」を高い金払って呼んでるんやろ。それで「売上が落ちた原因は消費者のニーズにマッチしてないから」やとか「近未来マーケットの予想」やとか訳の分からんことを、遅くまで残業して真面目にやってるんやで。それでも分からへんから、おっちゃんが呼ばれたってことやねん。

おっちゃんは「全員で女性服売り場に行って観察して来い」って言うてんな。そしたら簡単に答えが出てきてん。単に女性服売り場の売れ筋が欠品してただけやんか。ほんまに、これだけやってん。
そやから原因は四つしかないねんな。

1.担当者のA君が注文するのを忘れた。
2.A君は注文したけど、ベンダーが品切れのため納入してない。
3.A君は注文し、ベンダーも納入したけど発注数を納品してない。
4.A君は注文し、ベンダーも発注数を納品したけど、売上急増のため、数が足りなかった。

そしたら打つ手が分かるやんか。
1.では「A君注文しろ」で、2と3は仕入れルートの確保、またはベンダーの変更やん。4は適正在庫の変更やんか。
原因が分かれば打ち手が違うってことやで。

これを原理原則で言えば「観察・分析・判断」やねん。
観察って「現場で問題点を発見すること」やんか。
分析は「現場から出てきた問題点の原因を推測する行為」やで。
判断は「その問題点の原因を解決するために対策を講じること」やねん。

ほんの二週間前まで売れてたブラウスやスカートが、消費者のニーズの変化によって急に売れへんってありえんで。
そやから会議で問題点を解決するって言うても構図が違うとこんなにも違って来んねん。ほんまに打つ手を誤ると恐ろしいねん。

続きは、また今度。
良かったら友達になって帰ってや。
ほなねー。



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