月を見上げる
今日は中秋の名月だ。
わたしの家では、毎年お月見の日にはベランダに台を用意して、ススキと一緒にお月見団子と果物と自分の好きなお菓子などが入ったお供え物を用意している。
そして、一年見守っていてくれてありがとうございます。また次のお月見までどうか見守っていて下さい。と手を合わせるのだ。
今年は、去年約束したとおり就職の報告をお月さまにした。
今日の夜風は夏の夜の風ではなかった。秋を感じさせるちょっと切なく冷たい空気。
そんな澄んだ空気に真ん丸なお月様が黄金色に輝いていた。
わたしは自分のネームを「moon」としてしまうほど月が好きだ。
でも、どちらかというと「科学的な惑星としての月」よりも、秋の風に触れながらベランダから眺める「お月さま」が好き。
少し肌寒くて真っ暗な夜の中で、どんな街頭よりも大きくて静かに夜道を照らす月の光が好き。
ドビュッシーが「月の光」を作曲したように、ゴッホが「星月夜」を描いたように。
月の光には魔力があると言われている。
月の光は人の心をザワザワと惑わせるのだろうか。
きっとわたしもその魅惑的な魔力に心を惑わされ続けている。
今夜は月の光に包まれた世界に生きたい。
今夜の月も、綺麗だね。
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