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【過去問解説】第30回 柔道整復師国家試験 午前

【2023/05/31 更新】このアカウントは鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・柔道整復師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。

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【解説の見本】

問題XXX 肋骨骨折の屋根瓦状絆創膏固定で正しいのはどれか。
1.胸部全周に貼付する。
2.完全呼気時に貼付する。
3.順次下方に向かって貼付する。
4.絆創膏交換は不要である。
答え:2

【解説】
肋骨骨折の固定法として「屋根瓦状絆創膏固定」というものがあります。
今回はその固定法を復習しておきましょう。

【ポイント①】
 患者を坐位とし深く呼吸させ、完全な呼気状態のとき、すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え健側から始まり健側に終わる範囲に貼付する。

【ポイント①】
 
2枚目は1枚目の幅1/2~1/3が重なるように屋根瓦状に順次上方に向かって貼付する。各条片を貼るごとに呼気状態で呼吸を止めさせて行う。

絆創膏の固定には格子状に貼付する方法もあります。

【ポイント③】絆創膏固定期間は3~4週間、4~5日で皮膚のかぶれなどの状態をみて重ねて貼付するか、貼り直すか、別の固定法に変更するかを検討する肋骨骨折固定バンドを用いて固定することもある。

上記のまとめをすると以下になります。

【屋根瓦状絆創膏固定】
 ▶患者は座位にする
 ▶完全な呼気状態
 ▶すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え、
  「健側から始まり健側に終わる」範囲に貼付
 ▶呼気状態で呼吸を止めてもらう
 ▶絆創膏固定期間は3~4週間

【絆創膏固定における注意事項】
 ▶胸部全周に貼付しない
 ▶成人男子は貼付前に胸毛を剃る
 ▶乳頭部は貼付を避けるか・ガーゼを当てる
 ▶皮膚のかぶれや水疱形成が起きやすい。
  (ときどき交換・固定法を変更する)


ノートにまとめながら読み返し、国家試験に出題されたところはマーカーで線を引くなどしていくと覚えてくると思います。


第30回 柔道整復師国家試験問題(午前)

問題1 柔道の創始年で正しいのはどれか。
1. 明治45年
2. 明治35年
3. 明治25年
4. 明治15年

問題2 精力善用で正しいのはどれか。
1. 自己の精力が及ぶ限り大なる効力を世に顕すこと。
2. 多数の人と助け合い共同の目的を達成すること
3. 自分の全精力を尽くした上で、成功を期待すること。
4. 競争し合って共に向上すること。

問題3 医療倫理の四原則で誤っているのはどれか。
1. 患者の最大の利益のために行動する。
2. 患者に危害を加えない。
3. 医療資源を公平・公正に分配する。
4. 医療者を中心とした医療を行う。

問題4 施術者の態度で誤っているのはどれか。
1. 理解的態度
2. 支持的態度
3. 評価的態度
4. 共感的態度

問題5 療養費の受領委任を取扱う「施術管理者」の要件で誤っているのはどれか。
1. 定められた内容の研修を受ける。
2. 同時間帯で2カ所の施術所まで担当できる。
3. 一定期間実務に従事した経験を有する。
4. 柔道整復師でなければならない


続きの問題文に関しては、公式サイトよりご確認ください。

引用元:https://www.zaijusei.com/doc/2022_30_gozen.pdf


問題001 解説

問題1 柔道の創始年で正しいのはどれか。
1. 明治45年
2. 明治35年
3. 明治25年
4. 明治15年
答え:4

【解説】

柔道(講道館柔道)は、1882(明治15)年 嘉納治五郎師範がはじめました。 もともと柔道は、日本古来の武術「柔術」から生まれました。柔術は、投げる、抑える、絞める、打つ、けるなどの技を用いて、相手を制する武術です。

参考:http://kodokanjudoinstitute.org

【柔道(講道館柔道)】
 ▶1882(明治15)年
 ▶嘉納治五郎による


問題002 解説

問題2 精力善用で正しいのはどれか。
1. 自己の精力が及ぶ限り大なる効力を世に顕すこと。
2. 多数の人と助け合い共同の目的を達成すること
3. 自分の全精力を尽くした上で、成功を期待すること。
4. 競争し合って共に向上すること。
答え:1

【解説】

【精力善用】
 自己の精力が及ぶ限り大なる効力を世に顕すこと。

 自分が持つ心身の力を最大限に使って、社会に対して善い方向に用いること。

 その力を使って相手をねじ伏せたり、威圧したりすることに使わず、世の中の役に立つことのために能力を使いなさいということ。


問題003 解説

問題3 医療倫理の四原則で誤っているのはどれか。
1. 患者の最大の利益のために行動する。
2. 患者に危害を加えない。
3. 医療資源を公平・公正に分配する。
4. 医療者を中心とした医療を行う。
答え:4

【解説】医療倫理は医療の中で倫理的問題の解決への指針となる原則です。

医療倫理の四原則
 ▶自律尊重原則:自律的な患者の意思決定を尊重する。
 ▶無危害原則 :患者に危害を加えない。
 ▶善行原則  : 患者の最大の利益のために行動する。
 ▶正義原則  :医療資源を公平・公正に分配する。


問題004 解説

問題4 施術者の態度で誤っているのはどれか。
1. 理解的態度
2. 支持的態度
3. 評価的態度
4. 共感的態度
答え:3

【解説】患者とのコミュニケーションにおける態度は以下の3つが代表的です。

【施術者の態度】
 ▶
共感的態度
 ▶理解的態度
 ▶支持的態度


問題005 解説

問題5 療養費の受領委任を取扱う「施術管理者」の要件で誤っているのはどれか。
1. 定められた内容の研修を受ける。
2. 同時間帯で2カ所の施術所まで担当できる。
3. 一定期間実務に従事した経験を有する。
4. 柔道整復師でなければならない
答え:2

【解説】

平成 29 年3月27 日付けで「施術管理者の要件について」が報告書として取りまとめられました。

平成 30 年度から新たに施術管理者になる場合には、3年間の実務経験と研
修の受講を要件とするなど施術管理者の要件があります。

詳しくは厚生労働省の内容をご確認ください。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken13/dl/180305-02.pdf

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