【過去問解説】第29回 柔道整復師国家試験(午後)徹底解説
【2022/07/15 更新】このアカウントは柔道整復師・鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師・理学療法士・作業療法士・臨床検査技師・言語聴覚士などの国家試験対策の覚え方のコツ・ノウハウ・ゴロ合わせなどをお伝えしています。
1問1問を徹底的に本当に徹底的に解説しているので、派生問題が出てきてもかなりの確率でわかると思います。
ただスマホでざーっと読んでいても頭には残りにくいので、ぜひ別途メモ帳に回答を書きながら、読み進めてみてください。
※問題文の画像は割愛していることがあります。
【Back Number】
▶第28回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第28回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第29回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午前)徹底解説
▶第30回柔道整復師国家試験問題(午後)徹底解説
全問題文はこちらで確認ができます。
参考:https://www.zaijusei.com/doc/2021_29_gogo.pdf
【解説の見本】
【解説】
肋骨骨折の固定法として「屋根瓦状絆創膏固定」というものがあります。
今回はその固定法を復習しておきましょう。
【ポイント①】
患者を坐位とし深く呼吸させ、完全な呼気状態のとき、すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え健側から始まり健側に終わる範囲に貼付する。
【ポイント①】
2枚目は1枚目の幅1/2~1/3が重なるように屋根瓦状に順次上方に向かって貼付する。各条片を貼るごとに呼気状態で呼吸を止めさせて行う。
絆創膏の固定には格子状に貼付する方法もあります。
【ポイント③】絆創膏固定期間は3~4週間、4~5日で皮膚のかぶれなどの状態をみて重ねて貼付するか、貼り直すか、別の固定法に変更するかを検討する肋骨骨折固定バンドを用いて固定することもある。
上記のまとめをすると以下になります。
【屋根瓦状絆創膏固定】
▶患者は座位にする
▶完全な呼気状態
▶すばやく幅約5cm の絆創膏を前後正中線を越え、
「健側から始まり健側に終わる」範囲に貼付
▶呼気状態で呼吸を止めてもらう
▶絆創膏固定期間は3~4週間
【絆創膏固定における注意事項】
▶胸部全周に貼付しない
▶成人男子は貼付前に胸毛を剃る
▶乳頭部は貼付を避けるか・ガーゼを当てる
▶皮膚のかぶれや水疱形成が起きやすい。
(ときどき交換・固定法を変更する)
ノートにまとめながら読み返し、国家試験に出題されたところはマーカーで線を引くなどしていくと覚えてくると思います。
第29回 柔道整復師国家試験問題(午後)
問題 1 集団検診を行うための条件で正しいのはどれか。2つ選べ。
1. 最新の検査方法であること
2. 早期発見の効果があること
3. 検診前の対象疾患の死亡率が低いこと
4. 対象疾患に有効な治療法が存在すること
問題 2 疫学の組合せで正しいのはどれか。 2つ選べ。
1.無作為化 ー 交絡の制御
2.無作為抽出 ー 選択バスアスの制御
3.記述疫学 ー 症例対照研究
4.有病率 ー 一定期間の気のかかりやすさ
問題 3 近年の我が国における病分類別の外来受療率が最も高いのはどれか。
1. 筋骨格系
2. 消化器系
3. 循環器系
4. 精神障害
問題 4 母子健康手帳で正しいのはどれか。
1. 健康保険証となる。
2. 予防接種の記録を行う。
3. 出生届により交付される。
4. 大きさは統一されている。
問題 5 虚血性心疾患の四大リスク要因で誤っているのはどれか。
1. 肥満
2. 高血圧症
3. 高尿酸血症
4. 脂質異常
続きの問題文に関しては、公式サイトよりご確認ください。
引用元:https://www.zaijusei.com/doc/2021_29_gogo.pdf
問題001 解説
【集団検診の条件】
▶公衆衛生行政上重要
▶スクリーニングテストの診断精度が高い
▶当該疾患の罹患率・死亡率が高い
▶早期発見の効果がある
▶検査法が安全で受検者に受け入れられる方法である
▶費用効果のバランスがとれている
▶有効・効率的である
【衛生学】集団検診
【検診と健診の違い】
検診:疾病の発見をねらい
健診:健康度を知るために行う
※健診は健康診断(診査)の略語
【スクリーニングテストの3つの診断基準】
▶敏感度:sensitivity
▶特異度:specificity
▶適中度:predictive value
問題002 解説
【解説】無作為化について復習しておきましょう。
【無作為化】
被験者を目的治療群と対象群のどちらに割り付けるかを乱数表などを用いてランダムに決定する手法のことです。
【交絡】
ある危険因子の曝露と転帰結果の関連を考える際に、その危険因子に付随し表には現れていないその他の危険因子が直接転帰に関連し、観察している因子は直接的には関連していない場合があること
治験を行う際に、実験者は自分のもった過程に基づいて実験をおこなうため、無意識の内にその結果に近づくような制御を行うことがあります。
無作為化によって、ランダムに実験を行うものと、プラセボで実験を行ったものを実験者がわからないようにすることでこのバイアスをへらすことができます。
結果、最初に考えた過程とは違った因子によって結果が起きるということもあり、無作為化によって交絡の制御が起きたと考えることもできます。
問題003 解説
【解説】近年(平成29年度)の外来と入院について復習しておきましょう
【外来受療率】
※平成29年度
1:消化器系の疾患
2:循環器系の疾患
3:筋骨格系・結合組織の疾患
【入院率】
※平成29年度
1:精神及び行動の障害
2:循環器系の疾患
3:悪性新生物・腫瘍
問題004 解説
【解説】主な母子手帳の役割について復習しておきましょう。
【母子手帳の内容】
▶妊娠中の経過
▶出産時の状態
▶小学校入学までの発育状態
▶予防接種の記録
細かい基準(大きさなど)は市区町村によってまちまちです。
【母子手帳の交付に必要なもの】
▶写真付きの本人確認書類
▶個人番号が確認できるもの
▶妊娠診断を受けた医療機関の診察券
などが必要となる。
市区町村の役所や保健センターに上記のものを持ち、自ら貰いに行く必要があります。
問題005 解説
【解説】虚血性心疾患の四大リスク要因について復習しておきましょう
【虚血性心疾患の四大リスク要因】
▶高血圧
▶高脂血症(脂質異常)
▶糖尿病(肥満)
▶喫煙
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