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モニター撮影を通して。

こんにちは。
ランジェリーフォトサービスMON TRESORの一山です。

今年の9月頃から現在までランジェリーフォトモニターの撮影やビジュアル撮影をしたりなどありがたいことに忙しく過ごしておりました。

このようなコロナ禍にモニターさん、モデルさんには本当に感謝しかありません。

今回は、そのモニター撮影を通して学んだこと、発見したことをnoteにまとめていきたいと思います。



まず、モニターはInstagramとTwitterで募集しました。そして募集してすぐに20代前半の女性数名から応募がありました。

私はその応募メッセージの熱量に驚かされました。

正直、「モニターで無料だからやってみようかな」くらいのノリでしか応募は集まらない、そもそも応募なんて来ないだろうと思っていたので、本当に驚きました。


ここで、応募メッセージの一部を少しこちらに載せたいと思います。

以下、モニターご本人の文章から引用したものです。(ご本人から許可済みです。)

 
もともとランジェリーが好きなことから、インスタのおすすめ機能で一山さんのことを知りました。一山さんの掲げる、自分の個性を受け入れ、美しさの基準を自分で決められる女性が増えますように…という思想に深く共感したことから、フォローさせてもらいました!
私自身、最近になりいろいろな考えや経験などを経て、ありのままの自分を愛すことが自然にできるようになってきて、周りの友達もそうなれたらいいのに…と思うことが本当に多いです。
             23歳 女性 

私は2年前の夏、信頼していた先輩から性暴力の被害を受けました。

その後体調を崩しまして、1年半療養し、今秋から大学に復学します。

被害を受けた直後は、今まで以上に、自らの身体と上手く向き合うことができませんでした。

そんな私が立ち直るきっかけをくれたのが、ありのままを肯定して美しく魅せてくれるalbageさんのランジェリーでした。

思えば、日本の市場に出回っている下着は胸を大きく体を細く見せるという、誰かの美の概念に当てはめられたものが大半です。

だからこそ女性たちは、自らの個性という魅力に気づかないのかもしれません。

長々となってしまいましたが、私はランジェリーフォトを撮影することを通して、自分の身体を今度こそちゃんと愛してあげたいと思います。
            21歳 女性

このようなメッセージを複数いただきました。

20代前半でこんなにも自分と向き合ってる人達がいる、、、その事実だけでも嬉しさで涙が出ました。

応募メッセージをいただいた瞬間、私はモニターの方達の気持ちにもっと寄り添いたい、知りたいと思い、撮影前に必ずモニターの方と会って話す機会を設けようと決めました。

私が元々人と話すことが好きということもありますが、モニターの方とお話しする時間は本当に私にとって大切な時間で、色々な考えや思想に触れて自分もアップデートされるような感覚でした。

私は、遠慮なく根掘り葉掘り聞くタイプなので、モニターの方には他愛のない話からコンプレックス、そして性に関するお話まで様々な質問をさせていただきました。(モニターの方々ありがとうございました涙)

なぜそこまで掘り下げて聞くかというと、一人一人の魅力を知って、しっかり向き合いたかったからです。私の思いが一方通行では良いものは生まれません。

普段、飲みの席で話す下ネタに埋もれてしまうような性のお話しもモニターの方とは真剣にお話ししました。性にまつわる話はタブーにされがちですが、人間らしさであって、その人自身を深く知るには必要不可欠な部分でした。

1.2時間程度お話しして、それからその人に合う撮影場所、ヘアメイク、撮影イメージを練っていきます。私はこの時間が本当に大好きです。その人の生い立ち、雰囲気、価値観、全ての点を繋いでいって、一つの作品に落とし込む作業、、、。とってもやり甲斐を感じます。

そして、私が撮影時何気なくiPhoneから流す音楽。それもモニターさんや撮影場所の雰囲気に合うような曲を何気なくチョイスしています。


そして撮影、、。やはりカメラを向けられると誰だって緊張してしまうもの。ですが時間が経つにつれ、被写体の表情がどんどん豊かになっていくんです。出来上がったデータを見ても、最初のカットと最後のカットで表情は全く違います。

被写体が自分の美しさや艶っぽさを自覚して、自信に満ち溢れてる状態って本当に最高にカッコよくてセクシーなんですよ。

撮影を終えた後の被写体のスッキリした笑顔は私の一生の宝物です。


こういう言葉って綺麗事に聞こえるかもしれませんが、新しいものを生み出す人やクリエイティブな仕事を選ぶ人って、目先の利益を見てるのではなくて、その先にある誰かの笑顔だったり、誰かを少しでも幸せにできた瞬間だったり、そういうものがほしくて頑張っているんだと思います。全く新しいことってデータも市場もないわけですからそりゃ茨の道ですしいつでもリスクと隣り合わせですから目先の利益だけに執着していたら多分続かないです。

私が最近ランジェリー撮影をしていて嬉しかったことといえば、撮影したモニターさまほぼ全員が以前からお世話になっているイルフェリーノさんとジェミニテールさんのポップアップショップに行って、MON TRESORの話をしてくださったり、「花さんと同じランジェリーを買いました!」と連絡をくださったモニターさまもいたりしたことです、、。

ランジェリーを通してこんなにもたくさんの繋がりができたこと、大変嬉しく思いますし、こういうことが何よりも私の財産です。


たまに「なぜヌードじゃなくてランジェリーなの?」と聞かれるのですが、私自身も経験した通り、自信を持てなかった自分の身体をお気に入りのランジェリーで着飾ると、途端に自分の身体が愛おしく、美しく見える瞬間があるのです。

ランジェリーはファッションと同じように一つの自己表現。その力を借りてその人の良さを最大限に引き出すために私はランジェリーフォトを選びました。

下着は紀元前3000年頃から形を変え、現在に至ります。機能性を重視したものからデザイン性を重視したもの。様々なランジェリーが流通し、胸を盛るブラジャーもあればバストをデザインすることよりファッション性を楽しむブラジャーもあります。私は以前、バストメイクを謳っているランジェリーは私のランジェリーフォトポリシーに反する!と思っていましたが、その考えも今では全く違うものになっています。

多様化が進む現代、何事も選択肢を増やすことが大事なんだと考えるようになりました。しっかりバストメイクするブラジャーも選べますし、ゆったりとしたノンワイヤーのブラジャーも選べる、、、その日の気分や予定に合わせてランジェリーを選ぶことができる。その選択肢がたくさんある。ランジェリー問わずなんでもそうで、同性愛者だから、障害を持っているから、それだけの理由で選択する余地すら無いということが起こってはいけないのです。

最近話題の吸水ショーツNagiが良い例です。
これまで、日本女性の殆どが紙ナプキンで生理を乗り切ってきました。(タンポンの使用率もとても低い)そこに、吸水ショーツや月経カップという選択肢がプラスされただけで、過ごし方の幅もぐんと広がって、より多くの人の悩みに寄り添い、適応することができます。

新しいものを使用したり、今までの生活を変えることは勇気がいりますが、未来の子ども達に自分は◯◯だから◯◯は出来ない、選べない、、という思いをさせないために今私たちができることを全力でやりたいです。

選択肢が増えることで、ジェンダーや体の個体差なんて、とっても些細な違いになると私は考えています。

話が行ったり来たり、長々と語ってしまいましたが、、、

私はこのモニター撮影を通して本当に多くの発見と学びがありました。新しいアイデアもたくさん浮かびました。まだまだ温めているものが頭の中に沢山あるのでこれからも様々なことに挑戦していきたいと思っています。

只今、35歳以上のランジェリーフォトモニター募集しておりますのでお気軽にご連絡ください!(12月15日まで)

では!

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