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カナダで信州の食文化を体験。自家製みりん活用法。

カナダで自家製みりんを作っている。

と言えば、そこまでやるのか?と思われるだろうが、材料が揃うのなら何だって作ってみたいと考えるのが発酵オタク。誰にも止められない。

みりん作りに必要な材料は、焼酎、もち米、麹の3つだけ。ウォッカが焼酎代わり。アルコール度数を35度にし、蒸して冷ましたもち米と自家製米麹を加えて混ぜる。あとは気長に熟成させる。2020年に仕込み、途中でかき混ぜることもなくただ2年間放っておいた。
待たずに待つ感覚に近い。


玄米麹で仕込んだもの


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ガラス瓶から仕込んでいた中身をざるに移して漉し、軽く絞った液体を遮光瓶に詰める。こうしてざるに残ったものがみりん粕。こぼれ梅とも言う。
これは冷蔵庫で保存する。
一般に馴染みがないみりん粕は、昔ながらのみりん作りをしている会社が
少なくなったために入手は困難。幻の食材のひとつとされている。


我が家のみりん粕
市販のものとは色が違う


2年間熟成させたみりんは、ほんのりキャラメルのような香ばしさが感じられる。甘くて口当たりのいいので、クリスマスシーズンの食前酒アペロにぴったり。
自分でも作ってみたいと思う人がいるかもしれないけれど、日本での自家製みりん作りは約2%の塩を加えないと酒税法にひっかかる。そうなると、
料理には使えても飲料向きではなくなる。


わずかばかりのみりんが瓶に入りきらなかった。さてどうしたものかと思案していた時、微熱さんから教えてもらっていた味噌だれレシピがひょっこり頭に浮かんだ。よもぎ餅だけでなく、白い普通の餅でも美味しく食べられるとのこと。早速作ってみる。
赤味噌、白味噌、どぶろく、絞りたてみりんと自家製発酵食品の大集合となった。そこに砂糖と出汁を加え特製味噌だれの完成。

小さな丸餅をふたつ。フライパンに並べて蓋をする。
ぷうっと膨らみ、うっすら焦げ目のついた餅にたれを絡める。
カナダで信州の味を再現できた。
美味い!




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