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【Mlog.12 モンテッソーリ教育は何歳まである?】

突然ですが、モンテッソーリ教育って何歳までの教育か知っていますか?

日本にいると、幼児教育というイメージが強いと思います。

みなさんの答えは、6歳ごろとかでしょうか?

実は、モンテッソーリ教育の発達段階では、24歳まであるんです。ちなみに、現在は、認知症ケアとしてのモンテッソーリ教育の資格があり、何歳までと区切ることなく、生涯続く教育とも言えます。

日本にいると、どうしても「年齢」でみる癖というものがつきます。これは、幼児期から3歳だと「年少さん」4歳だと「年中さん」5歳だと「年長さん」、小学生でも「1年生」「2年生」または「低学年」「高学年」…など、年齢で呼び方を変える習慣がついています。

幼い時から刷り込まれている習慣は、なかなか変えることができず、年齢で判断することが一つの手段となっているのです。

モンテッソーリ教育の話になりますが、モンテッソーリ教育のお部屋では年齢で分けないようにお部屋を設定します。

月齢単位で数えられる0歳児は、[ニド]

1-3歳児のクラスは、[インファント コミュニティー](頭文字をとって、[IC]とも呼びます)

3-6歳児のクラスは、[Casa:カーサ](日本語では[子どもの家]とも呼びます)

というよに、乳幼児期ではグループ単位で呼び方を分けています。

ここで疑問に思うのは、

「なぜ年齢ごとのクラスではなく、年齢の違う子ども同士が混ざっているクラスなのか?」

「2歳も年が離れている同士で過ごしていて、トラブルが絶えないのではないか?」

いろいろと思うところがあるのではないでしょうか?

話すと長くなってしまうので、一つお答えすると…

モンテッソーリ教育では、子どもの成長を年齢で見ているのではなく、発達で見ているというところです。

発達で見ているとはどういうことか?

子どもの成長は、大人も同じですが人それぞれ違います。

生まれてから、見ているもの・経験していること・関わり方など全て、同じということはありません。同じ親から生まれても、発達は全く違います。

では、全く違う成長の中で、年齢に当てはめてみるとどうでしょう?

必ず“ずれ”が生じます。このずれが、同じ年齢同士(同年齢)で過ごしている環境で我が子を見るのと、違う年齢同士(異年齢)で過ごしている環境を見るのと、どのような違いが生まれるか?

同年齢で過ごしていると、「他の子どもと比べて〇〇ができない=成長が遅れている?」と思う場面があります。

異年齢で過ごしていると、比較対象があまりいないので、発達を基準にありのままの子どもの育ちに目を向けられます。

子どもの成長を、「年齢」で見るか「発達」で見るかで、子どもの育ちに大きく影響するのです。「うちの子、大丈夫かな?」とネガティブに思いながら子どもと向き合うのか、「うちの子、こんなことができる!」とポジティブに思いながら子どもと向き合うのでは、お母さん自身の気持ちも子どもの育ちも、大きく変わるのです。

「まだ1歳だからハサミは危ないでしょ!」と子どもの育ちをコントロールしていませんか?

モンテッソーリ教育は、幼児教育と思われながら、実はお母さん・お父さんも教育されて、おじいちゃんおばあちゃんになっても「自分で生きる力」を育ませてくれる教育なのです‼︎

子どもの育つ力を見る方法をぜひ知って、我が子の育ちを一緒になって喜ぶことは、どんなおもちゃをもらうより、幸せなことなんです

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