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「ラーゲリより愛を込めて」感想

今日、母とずっと見に行きたかった「ラーゲリより愛を込めて」をやっと見に行った。
そこで感じたことを残したくなった。

忘れたくない3つの今の気持ち

忘れたくないなと思ったことは3つ。

  1. どんな状況でも希望を信じて生き続けることは、本当に大変なことだけど、本当に大切なこと。

  2. 人間として、守るべきは道義であること。

  3. 自分と人に誠実に、一生懸命生きていたら、もうそれでいいこと。

どんな状況でも希望を信じて生き続けることは、本当に大変なことだけど、本当に大切なこと。

 今ではありえない、想像もつかないくらいの状況でも希望を信じて生き延びようとする力を持ち続けたことに、畏怖の感情を抱いた。10年?15年?信じられないくらい長い時間を、あの環境の中で、諦めずにいきていけるなんて、どんな心の芯があれば可能なのかわからなかった。
 私はすぐいろんなことに落ち込むし、どうしていいかわからない気持ちになるし、不安になることもある。でもどんな状況でも、仲間を勇気づけながらより良く生きていく方法を模索し続ける山本さん(主人公)を観て、私自身もそういう生き方がしたいと思った。
 状況を受け入れて、人が前向きに生きていけるためにできることをやる。それで自分が損することになっても、守りたい信念を守り続けて生きていく。これは軽々しく「自分もそうしたい」と言えることではないけど、そう生きていこうと努力したい。少なくとも、私自身は良い未来を信じたいし、私と関わる人は常に物事が良くなっていくことを信じられるような声掛けができるようにしたい。

人間として、守るべきは道義であること。

 山本さんが子供達に遺した言葉が印象的だった。明確には覚えていないけど、「人として守るべきは道義であり、立身出世などにとらわれず、ただ誠実に生きていきなさい」ということを伝えるものだった。
 これまでの人生でもいろんな状況に直面して、いろんな利害関係を考えなくてはならなかった。社会人になるとそれはもっと多くなるし、自分に及ぶ影響も大きくなる。それでも、たとえ短期的に損をしても、人として大事なことを守り続けることが大事だと思ったし、そういう生き方がしたいと思った。それが何になるかはわからないけど、少なくとも人の心を動かし、自分と関わった人がよりよく生きることに貢献できるのかなと思った。
 今自分がした判断は人としてどうなのか。誇れるものなのか。常に自分に問いかける人生でありたい。自問し続ける人生は楽ではないけど、「良い」人生だと胸を張れるのではないかと思う。そっちの方が嬉しい。

自分と人に誠実に、一生懸命生きていたら、もうそれでいいこと。

 山本さんの生き様は、自分が大切にしたい信念を貫き通したものだったと思った。
 私が普段思い悩んだりしていることが、とても小さなものに感じられた。もちろん成長できなくて悩むこと、未来が不安なことでいっぱいになって自己肯定できない自分がいるけど、まず今日も1日一生懸命頑張ったこと、それだけで本当に偉いって自分を認めてあげてもいいのかもって心底思えた。
 将来どうなろうと、今の自分が誇れる選択を積み重ねて日々一生懸命頑張るだけで、十分すごい。色々悩みはあるけど、毎日頑張って生きていることに対する自己肯定はもっていいんだなと思った。

まとめ

ちっちゃな希望を何とか信じて欲しい
裏切りが続こうが、「大切」が壊れようと何とか生きて欲しい

Soranji Mrs. Green Apple

主題歌であるSoranji、もともとめちゃくちゃいい歌だと思ってたけど、映画を観た後は余計に沁みた。
「何とか」信じる、「何とか」生きる。この表現にすごく勇気づけられた。
毎日何とか頑張っている。将来、どうなるかわからないけど、今できる最善を積み重ねていけば、その先の未来が悪くなるわけない。
自分の「最善」を信じるしかない。
 どんな状況になったとしても、根っこで希望を持って、現実を淡々と受け入れながら、でもポジティブに生きていける人になりたい。
 そういう気持ちにさせてくれる映画だった。観にいけて本当に良かった!


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