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70. ツンと冷たい冬には贈り物をしたくなる。

急に寒いですね。冬だ。
師走という前に仕事が追い込みに入ってしまって毎日が突風のように過ぎて、なのに本物の師走はこれからだなんて。まったく驚きです。気がついたら今年が終わってそう。

風が冷たくなると一気に冬って感じがする。外を少し歩いていると鼻の頭と口の先が冷たくなるあの感じに、私はクリスマスの朝を思い出します。ちゃんとお布団をかぶっていた体は温かくて、布団の外に出てた顔の先っぽだけがツンと冷えてる。手で触ってみなくてもわかる不思議なあの感じ。いつもなら親が先に起きてエアコンをつけてるけど、クリスマスの朝だけは、まだ家に冷たくて静かな空気が残ってるうちに起きてしまう。いつもと違うその空気に「サンタさん来たんだ!」と確信する。


サンタさんがいたら、できれば一人暮らしの家にも来て欲しいな。クリスマスに街に溢れる幸せや愛情を、一人暮らしの家にも届けて欲しい。煙突もなくて共有玄関はオートロックなのでピンポンしてもらわなきゃいけないけど、夜更かし得意だからいつでも開けに行くし。温かい飲み物くらい淹れるし。

心温まる出来事は家族や愛する人に囲まれている人だけのものってわけじゃないから、離れていても特別じゃなくても、愛を込めて誰かに贈り物をしてみてもいいよね。お、これはむしろサンタさん側の思考か。私がサンタさんになろうかな。

一晩で世界中の人たちへ、とは行かないけど、最近の私は結構フッ軽なので、今年が通り過ぎてしまう前に、トナカイみたいにシャラランと走っていろんな人に会いにいこうかな。そして愛を込めて、小さなプレゼントでも渡そう。

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