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【テニス】トレーナーが解説するサービスは膝が使えないと伸び悩むといわれる科学的な理由について


はじめに

よく練習でコーチから「膝曲げろ」といわれる方はいらっしゃると思いますし、そのような方をよく見ています。

しかし、これらの指導者の方の中には経験談で教えてくれている方もおり、本当に正しい情報なのかどうかというものはわからないものもあります。今回はその中でも話題となりやすい膝を曲げる意味というテーマについて科学的根拠を用いながら考えていきたいと思います。

なぜ膝なのか

このテーマは最も始めに語られなくてはなりません。曲げるならば足でも股関節でもよいはずですが、なぜ膝なのでしょうか?

答えは重心にあります。膝を曲げることで重心の上下移動を効率よく生み出すことが出来るのです。

重心とは?


なんとなく「重心」というワードを聞いたことのある方はいるかもしれません。しかし、これを説明しようと思うと難しいかもしれません。

重心の定義は「質点系の運動に対する重力の効果を考える場合に、その質点系を構成する質点全部が集中したと考えても運動が変わらないような点で、質量中心と同じ点である。」となっていますが難しすぎますよね?

わかりやすくいうと、「重さの中心」であり、立っている姿勢では骨盤内に位置することがよく知られています。

重心の上下移動とサーブの関係


重心というものと膝を曲げることにより効率的な重心の移動が出来るということが分かったものの、それがどのようにサービスに影響を与えるのでしょうか?

ここでのキーワードが運動連鎖です。
膝を曲げ、伸ばそうとするときに作用する地面からの力は足関節・膝関節・股関節と下肢から骨盤に伝わり、体幹を経て肩関節・肘関節・手関節や頸部へと波及していきます。

これが効率よく発生することで無理のない力でサービスをすることが出来ます。しなやかな動きが出来る人と、動きが硬い人がいると思いますが、効率よく体を使えている人はしなやかで、サービスにも安定感や威力・キレが生まれてきます。

パフォーマンスレベル別の膝の曲がりに関する研究について


プロとアマチュアで膝の曲がりには差があると、世界の研究では言われています。その中でもいくつかの文献を抜粋した情報をお伝えします。
下の図をご覧ください。

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これはサービスにおけるテークバック時のレベル別の膝関節屈曲角度を記したものです。
この数値小さければ小さいほど膝が曲がっていないということになります。

この結果から上級者ほど膝が曲がっているということが分かります。

動作解析研究から得られたデータのまとめ


また、私が解析させて頂いた2名の選手で1名が世界規模の大会で活躍されている選手でもう1名が国内草トーナメントに参加されているアマチュアレベルの選手の解析結果からも似たようなデータが得られました。

世界大会で活躍する選手は膝関節の可動域が上の表に準じて曲がっており70°以上の結果が得られました。

一方でアマチュアレベルの選手については膝関節の曲がる角度が20~40°と低値を示していました。

膝が曲がっていないこととパフォーマンスの関係


膝が曲がっていないとテークバックの時点で溜めを作ることが出来ないので、地面から得られる力が少なくなり、手で無理やり打たなくてはならないサービスになってしまいます。

その結果、打点が安定しなくなるのでダブルフォルトが多くなってしまいます。

ちなみに膝の曲がりと、球種による関係については特になく、フラットだからより多く曲げなくてはならないということでもありませんし、スライスだから膝を曲げなくてもよいということもありません。どの球種を打つにしても膝の曲がりは非常に重要となります。

膝を曲げにくいと感じているあなたにお勧めするエクササイズ


スクワット
鍛えられる筋:大殿筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、前脛骨筋

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方法
①足を肩幅に広げ、つま先をやや外側に向けます。
②スキージャンプのような動作を行い、臀部を突き出し膝を曲げていきます。
③この時に体幹の前傾も促していくとよいです。
④膝が曲がっていく際に、膝が内側に入りすぎないように注意しましょう。

その他下記動画でもトレーニング動画を複数紹介しております。


まとめ


テニスにおける膝の役割は非常に重要でここを見逃すだけで、動作がしなやかに行えなくなります。

よって試合でベストなパフォーマンスを発揮していくためにも膝をより使う練習う意識をおこなっていくとよいでしょう。

特報!


海外のテニス選手絶賛!
テニスのサービスにおいて、体の非効率な動きを抑制し、効率的な使い方をすることでパフォーマンスを向上させる方法を、動作解析技術を利用してお伝えしております。

興味のある方はこちらから是非ご覧ください。

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