見出し画像

よく名前を間違われる

私の名字は「李(イ)」。
日本では中国式の読み方が定着しているため、初対面の人からは大抵「リー」さんと呼ばれることが多い。
私自身そこまで呼び名にこだわってないので、あえて訂正しようとも思わないが、時々面白いことになったりする。


これは某通信会社に光インターネットのお問い合わせをした際のやりとり。

<一通りの説明が終わった後>
スタッフ:それではお客様なのお名前頂戴してもよろしいでしょうか?
私:「李(イ)」と申します。
スタッフ:「井伊」で間違いないでしょうか?戦国時代の大名の井伊直弼と同じ…
私:それが、私外国籍でして…中国でもよくある「李(リー)」ですが、私は韓国なので「李(イ)」になります。
スタッフ:あ、大変失礼いたしました!韓国の初代大統領の「李承晩(イ・スンマン)」の「李(イ)」で間違いないでしょうか?

たまたま年配のスタッフさんだったとはいえ、多分このやりとりを経験することは二度とないだろうな。
他にも順番待ちで名前を聞かれると、待機リストには「イイ」と書かれることも決して珍しくない(単に私の発音のせいかも知れないが)。


よみがなを書いたにも関わらず、下の名前も多々読み間違いが発生する。
実際友達にはほぼほぼ愛称というか、下の名前の略で呼ばれるので、ここまで来ると名前なんてどうだっていいじゃないかって思う。

逆にこの「名前不確定状態」は自分の本質について追求するきっかけになったのかも知れない。
それは常日頃のごく普通な「コミュニケーション」が「異文化コミュニケーション」と化すひとつまみのスパイスでもある。
人と繋がる喜びがある限り、ちょっとくらい名前を間違われたくらいで悪い気は全然しないね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?