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会社、仲間、お互いの仕事を知る。モノタロウの全社員向けオンボーディング研修とは!?

今回の記事では当社の全社員向けオンボーディング、「社内業務研修」についてお伝えしていきます。名前の通り「モノタロウの社内の業務」を知る研修ですが、その内容にモノタロウらしさがあるユニークな研修です。

いつから始まった研修なのか

当社の中でも歴史の長い研修で、10年以上継続して実施しています。これまでも数百人の社員が参加してきました。

他者への敬意
・周りに敬意をもって接する
私たちは、社内外で接する人々に敬意をもって接することによって、それぞれの人のバックグラウンド、考え、利害が全て前向きなエネルギーへと集約されていくと考えます。また、相手への敬意は自らへの敬意として還り、多様性を受け入れる素地となり、職場に信頼と活力を生みだします。よって私たちは周囲に敬意をもって接することを第一に考えます。

当社が掲げる行動規範(※)の抜粋です。「他者への敬意」には、まず「その人を知る」ことが必要で、そこからお互いに「敬意を持つこと」に繋がっていきます。それが前向きなエネルギーとして集約されて、循環します。この社内業務研修は、そこに一役買っている研修です。

※行動規範


研修の目的

さて、このように当社にとって重要な意味を持つ研修ですが、大きく3つの目的のもと運営しています。

● プレゼンテーションの資料作成や準備を通して、自身と自部門の業務内容への理解を深める。
● 他部門(※)のプレゼンテーションを聞くことで、会社全体の業務を理解する。
● 研修参加者同士の親睦を深め、「同期」の絆を深める。

組織図

参加者それぞれがプレゼンテーションをして仕事を伝え、同時に「~部門」と名前がつく当社主要組織のプレゼンを聞き会社全体の業務理解に繋げていきます。

新卒、中途入社関わらず、同時期に入った他部門の方とのコミュニケーションによって繋がりができる。それによって困った時には他部門でも相談しやすい人がいる、というような、組織で関係性を構築するうえでも大切な意味があります。


より具体的に

対象者は入社3ヶ月~半年程度の中途、新卒併せた新入社員の方々。同時期入社の30名程度が一度に参加し、2日間にわたって実施します。もともとは宿泊で実施していましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、現在はZoomを用いてオンラインで開催しています。事前に自分のプレゼンテーションの準備を行うのですが、準備内容がユニークです。

● 自部門全体の業務内容を調べ、他部門の方にプレゼンテーションする

準備するのは自分の仕事だけではなく「自部門全て」です。例えば人事の場合、同じ管理部門である経理や広報等のグループの仕事も理解し発表します。専門性が異なるので理解がたやすくはありませんが、非常に勉強になります。
こうした準備を通じて、まず自部門全体をしっかりと把握することができますし、自分の仕事の関連性や役割の認識に繋がります。それだけでなく準備時に各グループ長や部門長に仕事についてインタビューをしますので、自組織以外の組織長とも直接接する機会を得て関係性を作ることができます。


参加者の意見

ここからは実際に参加された方の声をお届けします。
研修参加後のアンケートから、その感想をいくつか紹介します。

研修を通じて学べたこと

ヒアリング→資料作成→アウトプットという段階を踏むことで、他部門の業務のみならず、自部門の業務についても理解を深める事が出来ました。前職(※)と比べて非常にビジネスの規模が大きく、おなじフロアにすべての社員がいるわけではないため、こういった機会を通してビジネス全体の把握ができるのはとてもよいと感じます。(管理部門所属 ※前職はITベンチャー)
自分で資料を作って説明をすることで、自部門の構造を改めて理解できたともに自分が何がわかっていなかったかも改めて理解できました。また、他の方のプレゼンを聞くことで部門同士がどうかかわって今のモノタロウが機能しているかを学ぶことができました。(海外事業部門所属)
他部門の業務について、どの部門でどういった業務を行っているのかの概要が学べました。
またIT部門のシステムについても、どの部門がどういったタイミングで使用しているのか?などが分かっていない部分が多かったのですが、今回の業務研修で部門と業務内容との関係性についての理解が深まりました。(IT部門所属)

人に教えることは学習効果が高いと言われますが、その経験をすることで「自部門」に対する理解度が高まります。エンジニアの方も各部門のシステム構成を深く理解する一助となっているようです。


ご自身の発表を通して課題と感じたこと

管理部門で仕事をしていく上で、各部門の業務理解やこちらからの情報発信が更に必要であること。今後組織がさらに成長・拡大していく中で、会社としてお客様によりよいサービスを提供するために、目標と課題を明確にしてそれぞれがアイデアを出していく必要があること。(管理部門所属)
これでいい!と思って作成した資料でも、実際に説明していると、よくわかっていない部分も多かったり、そもそも基礎的な部分の理解が不足していたりしているなと実感したので、今行っている業務は、なぜ行っているか、というのを受け身ではなく、プレイヤーとして参加する意識が足りなかったと実感しました。自分で分かっていない内容もまだまだ自部門・自グループでも多いことに気付いたので、しっかり改めて理解する必要があると感じました。(エンタープライズビジネス部門所属)


所属する部門の他部門からの見え方を客観的に理解できることで、自分の視点からは気付きづらい課題の発見があったようです。視点の広がり、視座の高まりを感じます。

また、当社の特徴として専門性の分野が多様です。バイヤー、エンジニア、営業、物流、マーケター、データサイエンティスト等、多種多様な職種があるがゆえに前提の知識や仕事の内容が全く異なります。聞く側の属性が多様なことで、相手に伝えてわかってもらうにはどうしたらいいのかというプレゼンテーションスキルの向上にもつながっています。

個人的にはそれぞれプロフェッショナルの仕事内容を聞く機会があったことは、求知欲求がとても満たされました。自分と全く違う属性の方とお話しする機会をこれからも作っていきたいと思います。


今後実施していきたいと感じたこと


関係性を意識することの重要性を学びました。他部門との協働によるシナジー効果が得られそうな自グループの課題・目標もありますので、相談の機会を主体的に作っていこうと思いました。(管理部門所属)
ITに関わる全社周知を行う際や、IT部門以外との打ち合わせを行う際は、極力シンプルに分かりやすい言葉を使うことを心掛ける。(IT部門所属)
参加するプロジェクトやミーティングなどでは、分かりやすい例を使いながら説明したり、分かりやすい資料を作ったり、綺麗な日本語を勉強したりしようと思います。(ECシステムエンジニアリング部門)

部門を超えた良いシナジーを感じます。外国籍の方もこの研修にはご参加いただいており、当社の多様性が現れる研修ともいえます。

当社ではこのような社内業務研修を通じて、協働の種が生まれていきます。また「部門間の垣根が低い」当社の風土のベースになっていることと思います。

そのような前向きなエネルギーの中で、仕事に向き合える土台となるのがこの研修。モノタロウの仲間になる方にむけて、組織のことをしっかりと知る機会を用意しておりますので、ぜひこうした研修も楽しみにしていただけると嬉しく思います。

モノタロウではともに働く仲間を募集しています!