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サミットレポートvol.1: 全世界の社員40名が東京に大集合したmonopo Global Summitとは?

2023年3月、monopoは史上初の世界4都市からメンバーを集め、さまざまな取り組みを行う『monopo Global Summit』(以下、サミット)を開催しました。

約1週間のサミット期間中は、世界約14ヶ国ものバックグラウンドを持ったメンバーが東京オフィスを拠点に日本に滞在。monopoメンバー同士でオン・オフを問わず交流を深め、知見をシェアするさまざまな企画を行いました。半年がかりで全力で取り組んだ社内イベント「サミット」の全容を紹介します!

サミットとは?

monopoは東京に端を発し、2019年のロンドン支社を皮切りに2021年のニューヨーク支社と世界各国に拠点をオープンしてきました。各オフィスでは、現地から参加したメンバーやその都市から受ける影響と交わりながらも、日本発のmonopoからのエッセンスは各都市に渡っていったメンバーを通じて受け継がれています

Team monopo London
Team monopo NYC

コロナ禍にあった過去3年間は各地でさまざまなバックグラウンドを持った人たちや新たなグローバルブランドとのご縁があった一方、多くの社員は各オフィスを訪問したり、往来することはできませんでした。

そんななかで各オフィスを行き来していた代表・佐々木が提案したのが「(2023年の春に行動制限が撤廃したら)各地のオフィスから東京にメンバーを集めたらどうか」というアイデアでした。

佐々木からSlackチャットで「team integration and get inspiration from each other(チームの一体感を作りお互いにインスピレーションを与える)」というブリーフが課せられたのは2022年10月のこと。時差も大きく異なる4ヶ国から約40名が東京に集まるには、半年間の準備期間は決して長いものではありませんでした。

Asako & Georgi

サミットの幹事を引き受けたのは、ベルリンを拠点に働くAsakoと、東京の本社(HQ)で働くGeorgiの二人。グローバルプロデューサーの彼女たちは全てのオフィスを訪問した経験があり、以前から佐々木と同じ「いつか海外メンバーを含め全員で東京HQに集まることができないか」という思いがあったとのこと。クライアントワークと並行してAsakoはベルリン、Georgiは東京から各オフィスとの交流をはかり、社員のモチベーション維持に奔走したようです。

こうして、一部の限られたメンバーだけではなく、全員で私たちのカルチャーを共有したい! という思いが実り、サミットの幕が上がりました。

※編集部注:AsakoとGeorgiは2023年4月より拠点が変更となり、Asakoはロンドン、Georgiはニューヨークに所属します!

サミットのスケジュール

サミットは、1週間(全5日間)で実施されました。

幹事から発表された1週間のスケジュール

各イベントは「社員同士が集まり、知見のシェアをしあうこと」を念頭に、海外出身のメンバーには「monopoのルーツである日本・東京の文化に触れてもらうこと」、東京のメンバーには「東京の外に出た新しい形のmonopoに触れてもらうこと」を意識して企画されました。

また、東京からニューヨークに進出していった2名のメンバーはニューヨークの最新のケーススタディの発表やフォトシュートのディレクションなど、海を超えてさまざまな知見を持ち帰ってきてくれました。

イベントハイライト

ここからはサミットで行われたイベントのハイライトを一つずつ紹介します。

ウェルカムランチ

前日までに、10時間以上の時差を超えてロンドン、ニューヨーク、ベルリンのメンバーが日本に到着。彼らを迎えた東京オフィスで初日のウェルカムランチとして振舞われたのは「お寿司」

出張ありがとうございました!

今回はサプライズでオフィスに本物の板前さんが登場し、歓声があがりました。monopoでは社員やインターンなど新しいメンバーを迎えるときにはウェルカムランチを実施し、仲良くなるのが定番。エンタメ要素も抜群の美味しいお寿司であっという間に打ち解けられたようです。

キックオフイベント&プレゼンテーション

ランチのあとは大きなスクリーンを備えたTHE MUSIC BAR -CAVE SHIBUYAに全員で移動し、サミットのキックオフイベント。各オフィスの代表がそれぞれの「monopian(monopoで働く人)」として、学びとインスピレーションをシェアするプレゼンテーションを行いました。

THE MUSIC BAR -CAVE SHIBUYAにて

 Ryo (Tokyo) “The evolution of monopo through Ryo’s lens”

Ryo Miyakawa

トップバッターはmonopoの代表ふたりの次に長く在籍しているメンバーのRyoが務め「monopoのチャレンジとターニングポイント」をテーマに発表。

プレゼンでは、2011年に学生起業とノマドワークから始まり、初の大型キャンペーン案件受注、恒例行事となった社員旅行のスタートといった10年間のなかでのターニングポイントを紹介。個人の能力の成長や興味の幅が広がっていくことがいかに会社全体の成長につながってきたかということを、monopoの歴史を通して紐解きました。

初の大型キャンペーン「MAKE HAPPYNING
メンバーも仕事もどんどん増えた旧外苑前オフィス時代

monopoの歴史のなかでも、現在法人化したpoweredby.tokyoがスタートしたことはmonopoが世界へ進出する大きな一手となりました。社内プロジェクト事業の一つとしてスタートし、東京の現代カルチャーを発信する一大プラットフォームに成長していったpoweredby.tokyoですが、それも「個人の成長や興味」からはじまったもの。起業当時から根底にある個人の好奇心を大切にする姿勢は、今のグローバルな展開にもつながっています。

メディアも多数訪れたpoweredby.tokyoのローンチイベント(2016)
poweredby.tokyo x BEAMS x HARVEY NICHOLS COLLABORATION

海外キャンペーン、社会課題キャンペーン、広告賞や海外賞の受賞、ヤングカンヌの受賞など、たくさんの社員が起こしてきた「転機」を、プランナーの肩書きを持つRyoならではの語り口で解説してくれました。

社会課題を解決するキャンペーン「PUPPY NEW YEAR CAMPAIGN WEBSITE
メディアの反響も大きかったキャンペーン「DOCOMOxSNOW DIGITAL CAMPAIGN

古いメンバーには懐かしく、そして新しいメンバーは知られざる内容もあり、紆余曲折を経ながらも「人」にフォーカスしてmonopoが今のかたちになっていったことがよくわかるプレゼンテーションでした。「一人一人が個性を追求&調和する最高のチームをつくっていきましょう!」とベテラン社員のRyoは締めくくり、プレゼンテーションのマイクはロンドンチームへ渡りました。

Mélanie & Mattijs (London)“Opening the first branch, in London”

monopo London 共同代表のMattijs Devroedt

初の海外子会社としてオープンしたロンドンオフィスは、今年で早くも4周年を迎えます。プレゼンには創業メンバーのMattijs & Melanieが登壇し、冒頭にもふれた「日本発」のmonopoの信念をどのようにローカライズし、個性を尊重したチームを作り上げることが大切かを社内外の事例を交えながら紹介しました。

monopo Londonの考える「デザイン」は見た目だけ美しくするのではなく、
エモーショナルな体験も含めて設計しているとのこと。
Londonのケーススタディが見られるInstagramはこちら
YONEXをはじめ、日本のブランドのグローバル施策に関わることも。

ロンドンのリーダーである二人は「チームの体系は常に変化しているものであり、それはここにいる全員が関わっている」ことを強調しました。サミットの冒頭で目指していたmonopoとしての「一体感」は、一人ひとりがあえて自由であることで生まれているのかもしれません。

自分たち自身をクリエイティブな遊び場(実験台)にすることも大切!

Toshika (New York) “Honest, Foreign and Fun! monopo in New York”

monopo NYC 共同代表のToshika Kosako

最後はニューヨークの代表を務めるToshika「Honest, Foreign & Fun!」と題されたプレゼンテーション。

Toshikaが飛び込んだアメリカでのビジネスと彼女自身を助けたのは、ニューヨーカーが大事にする意識「Honesty(素直さ)」そして「Fun(楽しい)」かということでした。

多様なルーツを持つToshikaが東京からニューヨークに移住し、現地で「外国人」だからこそできることは、「あえて現地の人が挑戦しないことにチャレンジできる」ということ。

マジョリティとして暮らしていると得られない視点を考えるということが、いかにクリエイティブで良い仕事につながっていくかは、ここに集う全員にとって大事なインプットとなりました。

Toshikaによる、外国人としてのレンズ(視点)を持つということ

東京観光&隅田川下り

2日目はロンドン&東京メンバーを少人数ごとのグループに分けて東京観光へ。東京在住メンバーは「リアルな東京を知ってもらう」ミッションのもと、浅草寺などの定番の観光地から、美術館、バッティングセンター、日本茶体験、せんべろ横丁など東京に住んでいてもなかなか行けないスポットも巡りました。英語で話すことに緊張していたメンバーも少人数だと会話もはずみ、お互いにインスピレーションを得られたようです。

バッティングセンター
少人数だと会話もはずみます

また、3日目には通常業務のあとのお楽しみイベントとして「屋形船」を貸切り、桜の季節の隅田川下り飲み会も実施。東京のアートディテレクターKenmokuが旗振り役となり、全員を乗せた船は時間厳守で出発しました。

通常業務を終えたあと、ダッシュで港に集合です
船では洋楽とJ-POPごちゃまぜのカラオケ大会も!

グループ写真撮影

monopoではアートディレクターがリードし、テーマを決めて全員でのグループ写真撮影を行っています。これは2019年のロンドン支社設立直前からスタートし、社内外にも大好評のイベントです。

今回は史上初の全オフィスのメンバーが揃う撮影でしたが、ニューヨークで活躍するアートディレクターMeiのリードのもと、東京メンバーのバイリンガルプロデューサーMarina&Karinが約40名をコーディネイト。彼女らを中心に撮影場所の許可申請やスケジュールなどの調整を行い、撮影当日を迎えました。

テーマは「PEOPLE & THE CITY」。各自が自分らしい服装とアイテムで臨みました。

カメラマンはLaforetやA.P.C.などのファッションブランドや、藤井風さんや木村カエラさんなど数々のアーティストの写真を手がけるToshio Ohnoさんです。完成した写真は、後日monopoのPRチャネルで公開しますので、お楽しみに!

Global monopo night

イベント告知フライヤー。招待制なので場所はゲストにのみシェアされました。

最終日には毎月恒例のオフィスパーティー「monopo night」を史上最大規模で開催! これは社員とその友人を招待してお酒とフードを楽しむイベントですが、グローバルメンバーを迎えてパワーアップしたGlobal monopo nightではいつものように表参道オフィスではなく、中目黒の会場を借りて行いました。当日はプロによるフードの出張販売やカクテルあり、DJ&VJパフォーマンスあり、たくさんのゲストで大盛況。

海外に渡った社員に再会するために、monopoを卒業したOB/OGも駆けつけ、あちこちで久しぶりのハグや近況報告を交わす温かいパーティーになりました。

オーガナイズしてくれたTakashi、Daichang、Adamおつかれさま!

まとめ

5日間にわたってのサミットレポート、いかがだったでしょうか? 
この期間を通じて、改めてmonopoがグローバルに拡大する意味や、創業当初から各オフィスによって受け継がれつつ変化する価値観良い仕事につながるインプットなど、さまざまなインスピレーションを交換することができました。

vol.2では、東京、ロンドン、ニューヨークの社員たちによるサミットの振り返りコメントを通じ、「サミットからどんな学びを得たか?」をシェアする予定です。

monopoの取り組みを通して、これからの組織とカルチャーづくりを一緒に考えていける記事になれば幸いです!


写真:monopo Tokyo, 馬場雄介
レポート・文:Midori Sugama

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