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利き目があることをご存知か?

先日、空手の大会で目を負傷した選手がいた。
「何を貰ったかよくわからない。」という。
脳震盪などによる一時的な健忘も考えたがそうではないらしかった。

実はこういった事例は非常に多い。
ボクサーでオーソドックススタイルの選手がサウスポースタイルの選手の
右手のフックが見えないという事例などだ。
要するに前手のフックが見えないというのだ。

これには訳がある!

人間の目は普段から両目の情報を処理していない。
特に格闘技をするような緊急事態では
情報量が多すぎるからだ。

なんとなく両目分の視野があるように思うだろう。
しかし、実際は処理していない。

利き目の画像だけ処理して、もう一つの目は距離感を掴むためだけの
距離の補正をしているだけなのだ。

そして、脳には利き目じゃない側の画像をそれっぽく見せている。

なので、両目で相手を見ていると思っていると、
利き目じゃない方の画像は見えているようで、
見えていないので、
そちらからくるパンチやキックがわからない
ということが起きる。

そういう人は同じ側の同じような攻撃をよくもらうので、
大会などで怪我対応をしていると
こいつそうだなとわかることがある。
たまに助言をするのだが、
それを糧に強くなった選手もいる。

そういう選手にいつもするアドバイスなのだが、
「構えを逆にしろ」
もしくは「利き目で相手の全体を捉えるポジショニングをしろ」
という。

そういう選手は大体利き目を後ろ側にくるように構えていて、
自分の顔で視野を狭めている。

利き目を前にくるようにして、視野を広げろということだ。

ただ、長年やっていると固まっていて、
構えを変えることができない選手もいる。

なので、その場合はあくまで利き目しか見えていないことを
意識して、そもそものポジショニングを変えなさいという
アドバイスになる。

僕の助言を糧に強くなった選手の例を出すと、
その選手は僕の答えより良い答えを出した。

逆の構えを練習した結果、
スイッチできる選手になり、
相手がやりにくくなった結果、
勝率が上がったというのだ。

逆に構えるではなく、
両方を取ったのだ。

これは感心した。

利き目を確かめる方法や、
実は両目でみる方法もあるのだが、
それは文章ではやや難しいので、
ここでは割愛する。

口頭で説明してやって見せたら
簡単なのだが、、、

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