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パンチの常識は間違い①

武術研究家のモノノフです✊

前回パンチの科学について書いたのですが、自分でも拙い文章だったな、もっと興味引いてもらえるようにできないかなと思っていたのですが、嬉しいコメントをいただいたりしました。

コメントにも少し書いたのですが、物理的におかしいパンチの常識を書いていきたいと思う。

昔からある練習法は多くの点で間違っていることがある。
特に多いのは『野球』であるが、代表的な間違いは

・ボールを投げる時は腕が耳に当たるぐらいにしろ!
・バッターのスイングは上から叩きつけるように!

だ。
ボールを投げる時の腕は上げるのはいいが、肩がしんどくない程度にするが正解だ。耳に当たるぐらい上げると可動域を狭めるし、肩を痛めやすい。

バッターのスイングは今の基本はレベルスイングだ。地面に水平にバットを振った方がバットがボールを捉える確率が上がる。
上から叩きつけるように振れというのには王選手が関わっていると言われている。王選手は極端なアッパースイングであったためそれを矯正するために上から下のスイングをしていたが、それが日本中に広まったと言われている。

ホームランバッターならアッパースイングでもいいと僕は考えている。
というか、メジャーリーグのホームランバッターは皆アッパースイングだと思う。

ということでパンチの間違った常識まず1つめは

しっかり踏み込んで打つ🤛

ということだ。
下半身がしっかり安定してからパンチを打った方が強いパンチが打てると思っているのだ。

これは完全に間違っている❗️

せいぜいボクシングなどで相手をコーナーに追い詰めた時にラッシュをする時ぐらいはいいかもしれない。それでも足をしっかり踏ん張って力を入れるのは理論上違う。

どういうことかというと、大きい物理エネルギーを発生するために必要なのは

重力🌎

だ。
要するに自分の体重を使うと大きい物理エネルギーを発生させやすい。

その時に足を踏ん張ったりしたら体重が地面に逃げていきます。
つまり軽くなるのです。

そこから発生する力は筋力に依存することになります。パンチの理論なので、ボクサーを題材にしますが、実際ボクサーは筋力ムキムキなので、それでも十分倒せてしまいます。

実際は理想論になりますが、一撃必殺の速く重いパンチを打つにはという理論になりますので、倒せるからいいだろうでは理論は進化しません。

そして物理エネルギーは様々な変換を受けていろんなエネルギーになる。
特に有名なのは

・光エネルギー🌟
・熱エネルギー🔥
・音エネルギー🎉

この3つであろう。
爆発が起きると化学的なつながりが切れたり繋がったりするエネルギーが光と音エネルギーに変換された結果起きるし、摩擦熱なんかは物理的な運動エネルギーが熱エネルギーに変換された結果だ。

エネルギーはエネルギー保存の法則というものがあり、原則どこかに霧散したりしないのだ。音が出ているということはエネルギーが音となって抜けていっていると考えなければならない。

強くバンバンと音をたてて踏み込むということは物理エネルギーが音エネルギーに変換されちゃってるよということなのだ。

つまり、スッと入り込むようにパンチを打つというのが理論上正解になる。
どうしても感覚の話になってしまうので擬音になってしまうが、擬音表現の多さも日本文化のいいところです。
これは憶測ですが、感覚を大事にしていて感覚を伝えるために発達したんじゃないかと勝手に思っています。

スッと入り込むというのは脚の動きのきっかけを後ろ足を蹴ってピョンとかバッとかいう感じで飛び込むのではなく、前脚の膝を抜くことを行動のきっかけとして入り込むことを示しています。

動くきっかけが力の発生ではなく
力の抜きなのがポイントです❗️

パンチの当たる音もパンパンという音よりは、ドゴッとかボグッみたいな方が相手には効いていることが多いです。

しかし、実際はパンパンというパンチも重要で、使い分けになるのだが、鞭打ちのようにしなるパンチを打って目元を腫れるように持っていって視界を遮るというテクニックもある。

ボクシングでいうとフリッカージャブなんかはこれに当たる。鞭のようにしなって起動が読みにくく、当たれば鞭で打たれたように腫れるという非常に厄介なパンチになる。

音がなるのが全部ダメかというともちろんそうではありませんが、これはこういうパンチ、このパンチはこういう風に使うというのを明確化することは非常に大事だと思っています。

モノノフ

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