武井壮さん日本フェンシング協会会長を辞任

武井壮さんが日本フェンシング協会の会長を辞任されるそうです。
何かモメてとかでは任期満了による辞任です。
正直日本フェンシング協会としては放出したくない人材でしょうけど、
無報酬で1期きっちり任期満了したひとを残ってくれというのは
日本フェンシング協会としてもいえないところだろう。

もし残ってもらうならば、前の任期分のお金も上乗せしたようなギャランティが必要だろうし、武井壮さん自身もそもそもお金で動いていないと思うので、
これはお互いのために1期で終わるのがいいと思う。

パリまでやるのがいいのかどうかという考えも武井壮さん自身考えたそうだが、
ご自身の考えでそれをやめたそうだ。
本来フェンシングの業界でない人が無報酬でいるのはアンバランスだと思う。
他の業界の人を理事や会長に招聘するのは賛成だが、
そうであるならば、その人が自分の業界で働く以上の報酬を
あげないとわりに合わないと思う。

もしくは、そういったの抜きで熱意でという気持ちは僕も好きだが
(実際武井さんは無報酬で会長をしていた)、
その熱意や熱さに対する甘えがアマチュアスポーツの怠慢を
生んだとも言えるのだ。
ここを是正するためにも武井さんは各種団体に少しずつ在籍をしながら、
お金の使い方や競技の繁栄を広げていただきたいと僕は思う。

武井壮さんが会長を務めて1年半ほどだったそうだが、
日本のフェンシングは躍進を遂げた。
オリンピックでは金メダルを取ったし、
世界選手権でもメダルを獲得するレベルになったのだ。

そうこうしている時に合宿の問題があった。
レジャーで遊びすぎみたいな、
そんなことに税金を突っ込むなみたいな話だ。
あれは取り上げた側の雑誌の悪意を感じた。

ただ、税金の絡む問題であったのと、
僕自身何が問題で何が問題でないかの把握をするため、
武井壮ファンであることはなくし、
かなりフラットな気持ちで武井壮さんの当時出した
声明を全文読んだ。

僕の結論としては、武井壮さんの話はすごく整理されていて、
非常にわかりやすかった。
雑誌ではレジャーが大きく問題扱いされていたのだが、
問題はそこではないというか、そこだけではないというか。
それについて、会長としてこう考えます。
問題点はここ、ここ、ここ、であります。
ここは問題とは考えていません。
ここは問題であると考えます。
ここの問題があると考えるので、申請していたお金は返金します。
会長の辞任や、給料の返還も考えられることだが、
そもそも無報酬でしているからできない。
会長として任期を全うするという内容だった。

内容や対応は納得するに十分であった。
他のひとの記事で「誠意が感じられない。」とか
「反省が見えない。」みたいな記事もあった。
おそらくこれは悪意がある。
もしくは国語力がないのどちらかであると思われる。
悪意の方は売れる記事を書くためのものだろう。
マスコミとはそういうものだ。
武井壮さんの出した文章は政治の文章みたいにこういった表現はこう読めとか、
行間を感じろみたいなことはない。
むしろ問題点を漠然と捉えるのではなく、
今回の問題点や、問題点と言われている点はこういったものがあり、
その全てについてこれはこう考えているので問題はない、
これはこう考えているので問題がある、という説明がなされている。
普通に読めば普通に理解できる内容に落とし込まれている。

淡々と進めすぎて熱がない文章かというとそうでもない。
スポーツに対する熱、フェンシングに対する思いなども
端々に感じられる。

そこが感じられないのは、わざと感じていないか国語力がないかの
どちらかだと思う。

まぁ、どちらにせよ文章を読んだだけでも、
問題を漠然と捉えるのではなく、
この問題は大きく分けるとこういった問題がある。
その問題をさらに細かく分析をすると、
ここ、ここ、ここ、になる。
なので、これらの原因となる小さい問題に対する解決は
こうする、こうする、こうするという
この論理の組み立てができているのだ。
これを陸上競技を始め、いろいろなことの問題点を
整理して解決しているわけだからそら結果出るよねと思いました。

頭いいんだろうなぁ。

先日切り抜き動画を少し見ていたが、
武井壮さんがほどの人が疲れが溜まっているとのことだった。
忙しすぎて睡眠が上手く取れていないというものだ。
元々短時間睡眠を複数回とるタイプの生き方をしているそうだ。
一般的ではないが、本人がそれまでそれで調整してきて、
それで結果が出ている以上、医者であっても何もいうことはない。

僕はそれでいいと思っている。
ただ、武井壮さんがそれがいいと言っていたから
自分もそうしたはやめてほしい。
あくまで、自分で色々試してデータをとり、
その中で調子が良かったものを採用してほしいのだ。

しかし、それほど自分の回復なのど調整を万全にしてきたひとが、
疲れが溜まっているというのだ。
おそらく、仕事のやり過ぎだろう。
お父さんのお見舞いなどもあるという。
そうなると、フェンシング協会の仕事は外す方向になるというのも
致し方ないことである。
そもそも無報酬の仕事である。
ただ、武井壮さんは無報酬という理由で切ったりはしないとは思うが、
自分のパフォーマンスが下がることがフェンシング業界に良い影響を与えることもないだろうという冷静な判断もあると思う。
責任として任期満了を持ってというのも筋を通しているところを
感じざるおえない。

考え方も頭が良く、人間性も本当に素晴らしいと僕は思う。
筋が通った肉体的にも精神的にも腰の太い男はかっこいい。

是非、僕と運動理論のすり合わせをしてほしい。
かなり近しい理論を持っていると自負している。
しかし、もちろん違う部分もある。
それはどこがどう違うからでた結果なのかとか、
細かいところを擦り合わしたい。
いつか武井さんが時間を取れる日は来ないだろうか。

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