見出し画像

JALの奇跡と貨物のペットを批判するひと

羽田でJALと海上保安庁の飛行機が接触した事件がニュースになっている。特に海外では奇跡とまで言われ、JAL側に死者が出ていないことを奇跡としている。その昔、1985年だったか墜落事故を起こしている。尾翼の整備不良だったと言われているが、多くの死者を出し、しかも現場が山の中で救助も困難を極めた。
多くの犠牲を出したが、それを無駄にせず事故時の訓練を続けていたJAL。これは本当に評価に値すると僕は思う。

JALの操縦士によると接触後、ほぼ操縦は不可能になっていたと言っている。これを無理やり押さえ込み飛ぶことを避け、空港内に留まった。これが大きい。一度飛んで海上に落ちたりしていたら救助にはもう少し時間がかかり、犠牲者0とはいかなかっただろう。陸上でかつ空港内ということで迅速に救助が行われた。

これは本当に奇跡だと僕は思う。海上保安庁側に犠牲者は出てしまってはいるが、僕はJALはもっと評価されていいとさえ思う。

それなのに、貨物室にいたペットが助からなかったことを批判しているひともいる。どういうつもりなのか?どうして欲しかったのか?いささか疑問だ。
まず、ペットを貨物室以外にどこに載せるかという問題がある。おそらく客室に乗せろということになると思うのだが、あなたは客室に犬や猫がいたらどうだろうか?僕は動物が好きだしそんなに苦ではないが、動物がダメなひともいれば毛にアレルギーがあるひともいるだろう。それに動物も糞尿がコントロールできる動物ばかりではない。めちゃくちゃ吠える犬もいるだろう。それらを客室に載せるのか?ということになる。

仮に犬としてもチワワからグレートデンまでいる。それを一律に管理できるだろうか?不可能と言っていいだろう。もろもろのルールの中で貨物として扱うのが普通と言っていい。これを批判しているひとは自分の価値観ばかり発表して自己中心的な発言に過ぎない。

貨物に乗せるのが嫌で客室に一緒にいたいならチャーター機を用意すべきだ。それができないなら本当に黙れと僕は思う。

あとは貨物室に乗せたのは仕方ないとして、救助に向かえなかったのか?というものだ。航空機事故の場合、爆発を伴う恐れがある。その中でJALのマニュアルには90秒ルールなるものがあり、90秒以内に脱出を完了し、現場から離れるべきだとされている。90秒以内に客とスタッフを全員脱出させるのも困難なのにさらに貨物室に行って動物を解放するなんてことは不可能だ。状況がわかっていなさすぎる。

ということで、僕が思う結論は飛行機に貨物としてペットを載せるのが嫌な人はペットと飛行機に乗るな。乗りたいならチャーター機を用意しろ。そうでなければペットはペットホテルにでも泊めて自分だけが旅行なりするか、飛行機を使った旅をするなと僕は思う。

ペットは家族だという言い分はわかる。しかし、状況をよく考え想像すべきだと僕は思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?