超短編小説「会話」
調子が良くない。
いつもと違う身体に違和感を覚える。
風邪というわけでもないだろう。
頭では、まだまだ、いける、大丈夫だと言い聞かせている。
そんなときは自分の身体に聞いてみる。
会話をするのだ。
「どこがどう調子が悪いんだ?」
「昨日の自分とは、どう違うんだ?」
「動けるのか?」
「悪くなるのか?すぐに回復しそうか?」
これまでの経験と比較し、答えを探す。
「まだ、なんとかなるが、無理をすれば壊れる。」
「時間の問題だ。わかるだろ?」
「早く、手を打て。」
身体が声を荒げた。
身体が判断を下した。
頭が、観念したかのうように言った。
「身体の言うことが正解だ。」
文:モノコト68
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