花粉に負け続けている私
春に近づき、最近のお昼はだいぶ過ごしやすくなったが、それと共に花粉もやってくるのがこの季節だ。
私が花粉症に気づいたのは小学生の頃だった。授業の中で学校近くの菜の花畑へ行き、一本持ち帰って家族にプレゼントしようという時間があり、苦しみながらも一生懸命持ち帰ったことを覚えている。
帰り道、私の目はパンパンになり、20分後家に着く頃には目が開けなくなるほどひどく腫れていたようで、すぐに母が眼科へ連れて行ってくれて花粉症だと分かった。
たった一本の菜の花を持って帰るだけでこんなに涙が出て辛かったことはなかったし、途中で異変に気づいていたのかもしれないが、花のせいでこんな風になるとは思ってもいなかったし、とにかく持ち帰るということに必死だったのだと思う。
それからは毎年、1番ひどい時には花粉症用の眼鏡をして過ごすほど、この時期の花粉には敗北し続けている。
大人になるにつれて軽症の年もあったが、今年はまたひどい年のようで、花粉によって春の訪れを感じたくらいだ。
マスクをしても鼻水やくしゃみは出る、メガネをしても目がかゆく涙が溢れる、そんなような不快感が一日中ずっと続いている感じだ。
毎年のことだから花粉症には慣れてきたが、治るものなら治ってくれた方がありがたい。
いつか花粉に勝てる時が来るのだろうか。
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