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オランダのムール貝はサステイナブルか?

明日5月28日の日本時間20時より、めぐりわさん主催の特別セミナーに登壇いたします!

ここではSDGs、サーキュラー、ニューノーマルなどのキーワードのオランダでの状況をお話しします。

目下準備中で、情報収集が止まりません。するとこんな記事を発見。

オランダのムール貝はどれだけサステイナブルか?

オランダのサステイナブル関係のメディアDuurzaam bedrijfslevenの今日の記事です。

オランダではゼーランド産の今年初のムール貝が、今週から店舗に出始めます!楽しみ!

記事によると、製品1 kgあたりのCO2排出量を考えた場合、肉よりはるかにサステイナブルな選択になるそうです。製品1 kgあたりのCO2排出量が1 kg未満。牛肉の場合は製品1 kgあたり20 kgのCO2排出量に相当します。しかもムール貝は成長するのに食物を必要とせず、藻類をタンパク質に変換します。

オランダでは肉食の環境への影響がよく議論になります。オランダでは肉食から得られるタンパク源の代替として昆虫食とか人工肉の開発とか、色々考えられています。食用にされる動物も減り、家畜に使用されていた土地も減り、CO2排出量も減る!という訳です。

この辺り、オランダ人の合理的精神とイノベーティブなアイデアの凄みを感じます。

話をムール貝に戻しますと、ムール貝がだからといって全くサステイナブルかというと、そうでもありません。

あまり知られていないのは、ゼーランド産ムール貝は現在ではほとんどがゼーラント州ではなくワッデン海で養殖されています。 デルタ計画(オランダのライン川河口の三角州に作られたダム・堤防・水門・閘門など一連の治水構造物建設)の建設により、潮の干満に大きな変化が生じ、大きな養殖場が姿を消しました。

時にはゼーランド産のムール貝が海外から来て、トラックでゼーランドに行かなければなりません。ヨーロッパ産のムール貝の中でもゼーランドのムール貝は人気があり、外国での消費用には「ゼーランドムール貝」として包装するためにオーステルスヘルデに移送されます。このことで輸送による環境負荷があり、さらに重要なのは、他国から輸入されたムール貝らと集められるために、生態系に影響が出ているということです。

ここでは日本から運び込まれた牡蠣が繁殖を拡大し、大変問題にもなっているとのこと。日本の牡蠣って強いんですね・・。

とにかく。ムール貝の初物、楽しみです。そしてこれからはムール貝もSDGs目線で見るようになりそうです。ムール貝だけでなく、あらゆる分野でサステイナブルかどうかが検証されています。明日はオランダでのSDGs関連の概要をエキサイティングにお話できたら・・・と思っています。

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