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描き続ける物語


「今も変わらず、描いているよ」と伝えたい。

この冬は、1日を生き延びるのに必死なせいで
新しいものが中々産み出せなかった。

「ものかき」が、物語ではなく
自分しか描けないなんてお笑い種だ。

でも本当に余裕がないときって
自分のことしか見えないんだよね。
この半年間ずっとそうだった気がする。
だから少しだけ、元気になってきたのかも。

物語を公開する瞬間が開花なら
根を張り、枝を伸ばす時間は、その何十倍もあって
種から手足を伸ばす瞬間は、痛いし
どんな世界にぶつかるのか怖くて閉じ籠りたくなる

伸びているのかも分からなくなる。
そんな時間をずっと過ごしていた気がする。

去年の三月から、育て続けてる物語。
やっと纏まった言葉になってきた。

最初は漠然と浮かんだだけのフレーズを
手繰り寄せて、繋ぎ合わせて
何度も何度も書き直して、世界が段々見えてきた。

それでもまだ、三割かな。

多分かなり大掛かりになるから
小説か台本かも悩んでいて
欲を言うなら両方仕上げたい。

うーん、片方描いたら満足しそう。

私が苦手な、割とリアルな世界の、未来の物語。
ふわっとしたファンタジーは描きやすい。
それすら最近はかけていないけど…

あたためて、あたためて、でも育ってはいる。
止まってはいない。言葉になってきている。
それが嬉しかった。
私自身、凍りついていたと思っていたから。

だから少しだけおすそわけ。

まだ、筆は折れてない。

どれだけ先になるか分からないけど
必ず描き上げる。
産み出した物語に、責任を持つ。

筆を休める時はあっても、やめることはない。

これだけは、約束するよ。
生きてる限り、描き続ける。

さぁ、早くおいで。
春の訪れと一緒に、芽吹けばいいな。

元々は自分嫌いが逃げ込んだ空想の世界。
でも言葉にして、文字にして
どこかの誰かとつながる楽しさをしった。

「嗚呼、物を書くのは、楽しい」
その瞬間を忘れたことはない。

開花したあとの花が
どう開いて、誰に愛でられ、枯れるていくのか
きっと私に全ては分からないだろう。

でも、育てたい。
育てていきたい、どんな未来でも。
ここまで育ったんだもの、開かなきゃ。

さぁ、物語と向き合おう。
やっとものかきに戻れる予感。
心の片隅で、待っててね。

私はきっと描き上げる。




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