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診断メーカー

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twitterの「診断メーカー」の結果をもとにした創作集
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記事一覧

迎え火の頃、その人は毎年その木の下で涙を流し手をあわせます。
色褪せない心の陰。それを集めてできた結晶は漆黒ながら光を通すと柔らかな夜色を散らすのです。それが本当に美しくて。

「ほら」と、いつか手渡せたならと思いつつ
その横顔に何も言えなくなるのです。
#四季を纏いし君のこと

れとろは夏の陰集め。夏独特の心の陰をこっそりと収集する。集めた陰は磨くと小さなクリスタルとなりそれを眺めるのが好き。夏の日陰が好きで日陰のある場所によく現れる。 #四季を纏いし君のこと
https://shindanmaker.com/648209

夏空にそびえる入道雲は、学校のプールによく似合っていた。気象庁の発表した“冷夏”の長期予報をあざ笑うように暑い日が続き、プールサイドには水面で跳ねた光がこぼれている。「気に入った。しばらく雨雲には遠ざかっていてもらおう」 俺は小さく呟き使役した式神を放った #四季を纏いし君のこと

しるてっくは夏の日和人(ひよりびと)。夏の晴れの日を愛しそれを司る者。晴れの日だけに現れそれ以外の日には姿を消してしまう。他の姿に変えているのではないのかという話もある。 #四季を纏いし君のこと
https://shindanmaker.com/648209

足を止め乱れた息を整える少年がいた。「最近毎日走ってるね」彼は戸惑ったように視線を泳がせ「運動会の練習」と言ってまた走り出した。「晴れるといいね」背中に向け言葉を送る。雨の匂いがした。秋雨は空の汚れを落とし澄み切った秋晴れを呼ぶだろう。秋桜が揺れていた。  #四季を纏いし君のこと

みそらは秋の日和人(ひよりびと)。秋の晴れの日を愛しそれを司る者。晴れの日だけに現れそれ以外の日には姿を消してしまう。他の姿に変えているのではないのかという話もある。 #四季を纏いし君のこと
https://shindanmaker.com/648209

冬の早朝、私は走っていた。
赤信号に捕まり、足を止めた。
「少し肌寒いな...」
腕をさすりながら呟いた。
遠くの方を見ていると、ふと、ジムの前に立っている方と目があった。
何故かはわからないがその人の元へ勝手に足が動き出し
「メールアドレスを教えてください」
と声をかけていた。

診断結果
鹿水さんは、「早朝のジム」で登場人物が「見つめ合う」、「メール」という単語を使ったお話を考えて下さい。

どうして。どうしてあなたはどこまでも優しいのだろう。
背伸びして、背伸びして、でも、結局届かなかったわたしは
助手席の座を諦めた。
今が夜なら良かった。
どんなに隠したって、きっと泣き顔、バックミラーごしにばれる。
もういいよ。わたしはどうせ子ども。罪悪感を抱けばいい。

れとろさんは、「昼の車内」で登場人物が「つよがる」、「鏡」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai
https://t.co/usyFUuti30

「まだ起きてたのか」澄んだ夜気を震わせる声だった。明かり一つない深夜の廊下でも声だけで誰なのか分かってしまう。返答に困る私を気にする様子もなく温もりが肩に降りてきた。彼の上着だ。「風邪ひくなよ」酷く優しい声、乱暴に奪われる唇。私をさらったこの人は、こうやってまた私に鎖を付ける。

みそらさんは、「深夜の廊下」で登場人物が「奪われる」、「鎖」という単語を使ったお話を考えて下さい。 #rendai
shindanmaker.com/28927

会議中なのに、公園にでもいるみたいだった。彼のその不真面目な姿勢のわけは、深夜になってわかった。
「なにしてるんです?」
「蛍光灯、切れそうだったから」
彼は空想の雲を見ていたのではなかった。馬鹿真面目で、一心だっただけなのだ。
脚立の上の彼の笑顔をみて、あ、好きだな、と思った。

あきらさんは、「深夜の会議室」で登場人物が「見上げる」、「雲」という単語を使ったお話を考えて下さい。

https://shindanmaker.com/28927