みそら 2016年9月18日 16:19 「まだ起きてたのか」澄んだ夜気を震わせる声だった。明かり一つない深夜の廊下でも声だけで誰なのか分かってしまう。返答に困る私を気にする様子もなく温もりが肩に降りてきた。彼の上着だ。「風邪ひくなよ」酷く優しい声、乱暴に奪われる唇。私をさらったこの人は、こうやってまた私に鎖を付ける。 #診断メーカー #モノカキ空想のおと #恋愛お題ったー 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート