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【短編小説】オートバイのパン屋

#ショートストーリー #短編小説 #オートバイ パン屋 #KAWASAKI #フィクション #ゼファー400 #Rainy_Summer

毎月1日は小説の日という事で、
本日もつたない小説を
掲載させていただきます。
本日は約7300文字です。
お時間のある時にお読みください。
尚この小説は、
自作曲「Rainy Summer」を題材に
書き下ろしました。

オートバイのパン屋

新しい生活

電話が鳴っていた。
玲子はパンをこねていて手が離せなかった。

「Alexa:電話を受信」
<けんじさんからの電話を受信します>

「もしもし、レイ、注文いいか」
聞きなれた賢二の声だった。

「Okey! 
 でもちょっとまって手が離せない」
「大丈夫だ、アンパン20個、昼まで
 それくらい暗記しろ」
賢二の声が笑っていた。

彼はそれだけ言うと電話を切っていた。

「勝手に切るな・・・」
玲子は叫んでいた。

「Alexa:どう思う」
<質問の意味がわかりません>

・・・・・

玲子は
「そうよね」
と小さくつぶやくと、
またパンをこねだした。

「Alexa 電話の会話をプリント」
<今日の会話、5件をプリントします>

・・・・・
プリンターの電源が入る音
やがてプリントを始めた音が聞こえだした。

午前中の注文は5件
一応は記憶しているが、パンを成形する前に
確認する事にしていた。

「えっと、アンパン20個、
 クロワッサンが20個、
 バターロールが10個、
 チョコレートフランスが5個
 ハートパイが30個ね」

玲子は成形の準備に入っていた。
新しく購入した電気オーブンと
祖母が使っていたガスオーブンの設定温度を
確認し、発酵器のスイッチを入れた。

彼女の作るパンは、
新しくできた友人たちが
広めてくれたおかげで、
そこそこ有名になっていた。
オートバイで宅配してくれるパン屋がある。
そしてそれは美人の女性が、
運んできてくれるらしい。
そんな噂になっていた。

その噂を流している、
張本人の一人が先ほど電話してきた
賢二だった。

噂や口コミのおかげで、
玲子は生活していけるだけの収入を、
得る事ができていた。

賢二は小さな整備工場を経営していた。
若くして、2代目を継いで、
若者からお年寄りまで集まる、
整備工場になっていた。

時には、農機具の整備等もしてくれる、
賢二の整備工場には、絶えず人が出入り
していた。

玲子の父は生前先代社長の奇策や、
お客様や地域の人を大切にしている姿勢が
気に入り、
車やバイクの面倒を見てもらっていたらしい。

先代社長はゴルフ三昧をしたいので
息子の賢二に早々とその社長の座を
譲ったようだ。

2代目社長の賢二は新しい試みを
するのが好きなのと、先代社長のお客さまや
地域の人達を大切にする想いを受け継ぎ、
玲子の面倒をよく見てくれるように
なっていた。
彼女が作るアンパンの、
ファン第一号と言っても良かった。

玲子が挨拶代わりにパンを焼いて持っていくと
喜んでパクパクとアンパンを食たのが
きっかけで、
宅配パン屋の提案をしてくれたのも
賢二だった。

彼の整備工場に集まる仲間たちや、地域の
お客様へ、整備の間に待っている時間に
アンパンをふるまいだしたのも、
玲子のパン屋を少しでも軌道に乗せたいと
思ったからかもしれない。

賢二の思惑通り。
玲子の焼くパンは評判になり、
賢二の整備工場の常連さんから
直接注文が入るようになっていた。

それからは、毎日、
賢二から玲子にアンパンのオーダーが、
入るようになっていた。

毎日なので、特に電話の必要は無いが
賢二は毎日アンパンのオーダーの電話を
玲子にしてくるのだった。
時々バターロールやクロワッサン等の
オーダーもしてくれる賢二は、
玲子にとってはお得意様の一人となっていた。


玲子はガレージから
古いKAWASAKIを引っ張り出して、
アルミのリアボックスにアンパンを入れた。
リアボックスは多少の保温を保てるように
断熱材が貼ってあった。

これを取り付けてくれたのも、
賢二の整備工場だった。

玲子は賢二に少しだけ特別な感情を、
抱き始めていた。
けれど、その気持ちを、
パンをこねる事で打ち消そうとしていた。


KAWASAKIのブルーのタンクの右側には、
2か所傷がついていた。
彼女はその傷に一瞬目をやり
キズとへこみを手で撫でた。
一瞬のためらい。
けれど彼女は、KAWASAKIにまたがり、
キーを回し、
イグニッションスイッチを押した。

セルが勢いよく回る音。
2回目でエンジンがかかった。

彼女は左足でギアをローに入れる入れる。
左手でゆっくりをクラッチを繋いで、
家の前の公道を左折した。

走り出してすぐに少し暖かくなった日差しが、
玲子のライダースーツを照らし始めた。
体にフィットした、黒革に青いラインが入った
ライダースーツが、彼女のプロポーションの
良さを浮き彫りにしていた。

玲子が田舎の祖母の家に引っ越してきて、
もうすぐ1年が経つ。
祖母はもう居ない、
彼女が一人で祖母の家に住んでいる。

彼女はシールドの向こうに見える、
景色を見ながら、
一年前の自分を思い出していた。

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ツーリング

玲子はいつものように、
ツーリングの準備をしていた。
朝から少し大きめのロールパンを焼いていた。
焼きあがったパンには、
ベーコンとレタスとチーズをはさんだ。
水筒にお茶をいれた。
ピクニック気分で準備していた。

マンションの駐車場では、
KAWASAKIが待っていた。
玲子はデイパックを背負うと、
マンションの駐車場から
バイクを走らせていた。

冬も終わり新緑の季節になり
ライダーたちとすれ違う事が
多くなっていた。

八王子から奥多摩まで約1時間、
玲子はゆっくりと、
KAWASAKIを走らせていた。

奥多摩の駐車場では徹が待っていた。

今日も一緒に
ツーリングする予定になっていた。
はやる気持ちを抑えてながら、
アクセルを少しだけ開けた。


朝の8時、駐車場には徹がまっていた。
彼も赤いKAWASAKIに乗っていた。

徹は玲子と一緒に料理学校へ通っていた。
将来は二人でお店がしたいという話を、
していた。
今日も二人でツーリングしながら、
よさそうなお店やカフェを見つけたら、
立ち寄る事になっていた。

「おまたせ」
玲子はフルフェースを脱ぐと
徹に笑顔を見せた。
「ちょっとひとっ走りしてきたところだ」
徹も玲子にそう言って答えた。

「今日もおやつのパン持ってきたから
  後で一緒に食べましょう」
そういう玲子に
徹は
「いつもありがとう」
と言った。
親しい中にも、ちゃんと礼儀を通す。
そんな徹の事が玲子は好きだった。

玲子は再びフルフェースを被ると、
KAWASAKIにまたがった。

霧の奥多摩

奥多摩湖周辺を散策していた。
今日は曇り空
少し霧が出てきていた。

<レイ・寒くないか>
インカムから徹の声が聞こえた。
<大丈夫・
 でも雨降ってきたから今日は上りね>
玲子もインカムで返した。
<Okey、じゃー戻ろう>
徹がそう言って、少しアクセルを開けた。
玲子も付いていこうとアクセルを開けた。

徹の赤いKAWASAKIが先導。
玲子の青いKAWASAKIがそれを、
追走する形となった。

下りの右カーブ。
対向車が車線をはみ出してきた。

徹のKAWASAKIがブレーキランプが光った。
路面はライトウエット、
急ブレーキ。
徹の後輪が滑り出すのが分かった。

一瞬で赤いKAWASAKIは
対向車に飲み込まれた。
徹が転倒する時、
玲子の方を見たように思えた。
フルフェースのシールドの向こう。
表情はわからなかった。

玲子も急ブレーキ。
前後輪ロック状態だった。
玲子の後輪も滑り出し、転倒した。

「バイク乗りのセオリーで、
 転倒したら、バイクを思いきりけり出せ」
父が生前言っていたことを思い出していた。
全ての出来事がまるで、
スローモーションのようだった。
玲子は自然にKAWASAKIを蹴飛ばしていた。
バイクだけがガードレールに滑って行った。
玲子はコーナーに取り残された。
右足に若干の痛みを感じながら、
徹の方をみた。
徹の姿はなかった。
フロントがへこんだ白いセダンが、
ラジエターから白い煙を出して、
止まっていた。

どのくらいそこに居たのか。
時間がわからない程頭の中が真っ白だった。
救急車のサイレンだけが、
近づいてくるようだった。

あーーロールパン。
徹と一緒に食べてないなーー
玲子はふとそんな事を思っていた。

パンのキーホルダー

大阪の徹の実家に来ていた。
2回ほど一緒に行ったことがある。

お葬式は菩提寺で行われたいた。
徹の遺影を見るのが辛くて、
玲子は、境内の隅でたたずんでいた。
徹の両親を見るのもつらかった。

親戚は玲子をじろじろ見ながら、
まるで徹を殺した犯人のような目で、
玲子をみていた。
それでも彼女は彼と最後のお別れをしたくて、
お葬式に出席させてもらっていた。

気が付くと徹の母親が玲子に
近づいてきていた。
目にはクマがあり、
何度も泣いた跡があった。
化粧をすれば30代には見えそうな、
小柄で優しそうな母親だった。

「レイちゃんでいいのよね」
母親は確かめるように玲子に聞いた。
彼女は黙って首を縦に振った。
言葉が喉の奥につまって、
うなづくのがやっとだった。

「徹の事、
 好きになってくれてありがとう」
意外な言葉に玲子は戸惑った。
「徹はあなたと居られて幸せだったと思う
 電話で話すといつもあなたの事ばかり
 楽しそうにしゃべっていたのよ」
母親は少し嬉しそうに玲子に話した。

「残念な事になっちゃったけど」
一瞬言葉に詰まった母親は
「忘れてほしいとは言わないわ、
 徹が好きになった彼女だから、
 でも、あなたはまだ若いかから
 また好きな人ができたら、
 徹を本当にあの世に送ってあげてね」
そう言うと母親は何かを差し出した。
玲子は手を出してそれを受け取った。

彼女の手の中にはKAWASAKIの鍵があった。
玲子が徹にプレゼントした
チョココロネのキーホルダがついていた。
二人で食品サンプル屋さんを回った時、
見つけた、チョココロネの
キーホルダーだった。
玲子はじっとそれを見つめていた。

「バイクはぐしぐじゃで・・でも鍵だけは
 形見だと思って」
母親が玲子を見た。
「私がもっていていいの?」
玲子は母親に聞いた。
「あなたにもっていてほしいの」
そう言って少しだけわらった。

玲子の目からは知らないうちに
涙が流れていた。
母親の目もまた潤んでいた。

母親が戻っていくと、
玲子はその場にしゃがみこんだ。
徹のKAWASAKIの鍵を握りしめて
泣いた。声を上げて泣いた。
もう涙をこらえる事が出来なかった。

決心

八王子に戻った玲子は、
抜け殻のようだった。
そんな時、山梨から電話が来た。
山梨で一人暮らしをしていた祖母が、
倒れたと親戚のおばさんが電話をくれた。

不幸は重なるものだと思った。

玲子と、玲子の母親は、
急いで身支度を整え、
山梨の父の実家へ向かった。
玲子の父親はもういない。
母と二人で、電車に飛び乗った。
二人とも無口だった。
特急で50分。
車窓から見える景色だけが、
無言のまま流れて行った。

祖母の意識はあった。
玲子を見ると
「レイちゃんよく来たね」
そう言って笑顔を作った。
病院の先生からは、
ここ2、3日が峠だと聞かされた。

玲子は弱っている祖母を
見るのが辛かった。
あの事故もフラッシュバックして、
過去急になりそうなほどだった。

何とか笑顔を作って、祖母の手を握った。
祖母は、
「レイちゃん、
 レイちゃんの作るアンパンが食べたいな」
優しい目で彼女に言った。

玲子は、良く祖母の家に遊びに行っていた。
玲子の祖母はパン教室をやっていて、
彼女にパンの作り方を教えてくれた。
二人で一緒にパンを焼いては親子のように、
はしゃぎながらアンパンを食べた。
そんな思い出が読みがっていた。

「おばあちゃん、まってて、
 私あんぱん焼いてくるから」

玲子は母親を残して、
実家へ向かった。
実家は昔のままだった。
パンを焼くオーブンも、キッチンの配置も。

発酵器には、
パンの生地がそのままになっていた。
祖母はパンを焼こうとして、
倒れたのかもしれないと思った。

玲子は泣きそうになりながら、
気を取り直して、
もう一度パンの生地をこねだした。
今までの嫌な出来事を、
パンの生地の中に丸め込むようにして
こねた。

冷蔵庫には祖母が煮たと思われる。
あんこがあった。

几帳面は祖母は、
あんこのタッパーに作った日を
記録していた。
そこには、1日前の日付が書かれていた。

「おばあちゃん、相変わらず几帳面」

そう言いながら玲子は
涙を抑える事ができなかった。
泣きながらそのあんこを味見した。

「おいしい、美味しいよおばあちゃん」

玲子はまた、泣きながらあんこを丸め
そこへパンの生地をかぶせた。

オーブンから、
パンの焼ける良いにおいがしていた。
玲子はタクシーを呼んだ。
アンパンを素早くタッパーにいれた。
まだ熱いので、ふたをせず、
それを近くの紙袋にいれた。

玲子が病院に着いたのは、
もう夕方の6時を回っていた。

病室に入ると、
祖母の意識はまだあった。

「あんぱんのにおい」

目を閉じたまま、祖母が言った。
「レイちゃんあんぱん食べさせて」

そういう祖母に
玲子の母親がうなづいて彼女を見た。
玲子はアンパンを祖母の口に近づけた

祖母は一口、二口
目を閉じたまま食べた。
「レイちゃん、おいしい、美味しいよ」
そう言ってまた、一口、二口
アンパンを食べた。

固形物など、喉を通らないはずなのに、
玲子は、声を出して泣きそうになるのを
こらえた。
玲子の母親も声を出して泣くのを、
こらえているようだった。

明け方
祖母は息を引き取った。

幸せそうだった。
夜中発作で苦しんだが、
安定剤を注射してもらい。
最後は眠るように逝った。

あわただしく祖母の葬儀が終った。
母親は仕事があるので、八王子に帰っていった。
玲子はなんとなく帰る気になれず、
祖母の家に残った。

祖母の遺品や父が残したものなど、
すこしずつ片付けながら、
玲子はしばらく祖母の家に住むことにした。

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青いバイク

チャイムが鳴った。
玲子は縁側でぼーっとしていたが、
はっと我に返って、
縁側から玄関へ回った。

そこにはキャリアカーに積まれた、
KAwASAKIが乗っていた。

「八王子に電話したら
こっちだって言うので
修理したバイク届けにきました」

キャリアカーには、
トクヤマ自動車と書いてあった。
父が実家で暮らしていた時から、
車やバイクの調子を見てくれている
整備工場だとすぐに気が付いた。

「おばさんから、最低限の修理をと
 頼まれていたので、
 キズとか直してませんけど、
 一応走れるようになってます」

トクヤマ自動車の彼は、
そう言ってキャリアカーから、
KAWASAKIをおろしてくれた。

「ガレージ入れておきますね」
そう言って手慣れた動作で
ガレージにKAWASAKIを運んでくれた。

トクヤマ自動車の彼は、帰り際に、
「いろいろあったようで、大変でしょうが
 こまったらいつでも電話してください」
そう言って名刺を玲子に渡した。

そこには、
代表取締役 徳山賢二と記されていた。
「2代目のぼんくら社長です」
そう言って微小し、
キャリアカーに乗り込んでいった。

玲子はしばらく名刺を持ったまま、
その場に立ちすくんでいた。

ガレージには徹とのツーリングで
転倒した時のKAWASAKIがあった。
玲子の父の形見のバイクでもあった。

時間は戻らない

「あんぱん20個まいどあり」

玲子は賢二にアンパンを渡した。
「ありがとう、はい4,000円」
「まいど、領収よ」

玲子はそう言って領収書を渡した。

「レイちゃん今日も元気ね」
事務所のカウンターの向こうから、
おばさんが声をかけてきた。

「隆さんもいつも元気に入ってきたの
 思い出しちゃうね」
そう言って笑った。

隆は亡くなった玲子の父親で、
結婚して八王子で暮らすようになっても
頻繁にトクヤマ自動車へ顔をだしていた。
玲子も子供の頃は、
父親のバイクの後ろにつかまって、
トクヤマ自動車へはよく顔を出していた。

けれど賢二には一度も会っていなかった。
彼がバイクを届けに来てくれた時が、
賢二との初めての出会いだった。

玲子は思い出話をする気分になれず。
「私配達あるので、また来ますね」
そう言ってその場を離れた。

KAWASAKIにまたがる。
フルフェースを被ろうとしていると、
賢二が近づいてくるのが見えた。

「レイちゃんその鍵、
 同じゼファー400の鍵だよね」
賢二が、
彼女がKAWASAKIの鍵に付けている。
もう一つのカギの事を訊いてきた。
賢二は徹が事故で亡くなったいきさつなど、
詳しい事は知らないようだった。
ただ一人のバイク乗りとして、
それとも整備士として、もう一本の、
KAWASAKIの鍵が、
気になっただけなのかもしれない。

「今度ゆっくり話すね」
そう言って玲子はフルフェースを被った。
これ以上話をしていると、
また涙が出てきそうだった。
けれど、賢二にはちゃんと話をしたい
そう思っていた。

玲子はパンのキーホルダーと、
赤いKAWASAKIの鍵がついた、
キーを回す。
スタートボタンを押してエンジンをかけた。
左手でゆっくりクラッチを繋ぎ走り出した。

賢二何も訊かず。
ただ玲子が走り出すのを
じっと見守ってくれた。

時間はもう戻らない。
どんなにつらくても、一人じゃない。
助けてくれる人がいる。
そして、祖母が紡いだ絆、
父が紡いだ絆、
徹と紡いだ絆、
これは未来へ向かって流れている。
それだけは確信できる。

玲子は唇を強く結び、
前を向こうとしていた。
シールドの隙間から流れ込む風が、
玲子の流した涙を乾かすように、
静かに流れこんでいた。

楽曲:RAINY SUMMER

終わり

今回も泣きながら書き上げました。
物語に感情が入りすぎてしまい、
涙ポロポロで書いていたのですが
思うようにこの感情は、
伝わらないですね。
いつも自分が文章を書くことには、
向いていないのではと
葛藤しています。

ただ・・

生まれ出る物語を、
一人でも二人でも、
伝えたい、そんな一心で書いております。

今回の物語は、辛い思い出を引きずった
女の子が、何とか一人で立ち上がろうと
している姿の序章です。

また書きたくなったら、
徹への想い、賢二との恋が始まるのか否か、
ブルーのタンクに付けられた、
2つのキズの意味等々。
書いてみようかと思っています。
基本短編、1話完結を目指していますが
6月に予定している物語は、
3話くらいに分けるかもしれません。
noteで読むには1万字以内が限界かと
思っています。

今回もつたない物語にお付き合いいただき
ありがとうございます。
皆様に感謝いたします。


サポートいただいた方へ、いつもありがとうございます。あなたが幸せになるよう最大限の応援をさせていただきます。